「 ディーラーで車検 」一覧

車検を受けるとなった際、多くの人が一番に思い浮かべる候補はディーラーだと思います。
購入した店であれば、気兼ねなく何でも相談できるため当然と言えば当然です。
何より自社の車を常に見ている人にお願いすれば、ユーザーとしても安心感が違います。

しかし初めて車を買った人にとって、ディーラーでの車検とはどんなものかわかりません。
また他の整備工場に比べて価格も高いため、ディーラーで受けるかどうか悩んでいる方も少なくないでしょう。
そこで今回はディーラーに車検を依頼した場合、どのようなメリット・デメリットがあるのかを紹介していきます。

そもそもカーディーラーとは

日本の自動車業界において、自動車の開発や改良を行うのが自動車メーカー。新車や中古車を販売しアフターサービスを提供しているのが、カーディーラーです。

国産車のカーディーラーには大きく分けて2種類存在します。
自動車メーカーが販売網の確保と拡販を目的として設立する100%出資の子会社と、地域の有力者やメーカー系の一族などが主体となって経営している地場系の2つです。
どちらにも共通しているのは、メインとなる自動車メーカーの社名を使い、看板を統一して使用している点になります。

輸入車に至っては、輸入品の販売を手掛けていた会社などが海外メーカーの販売権を取得し、日本国内の正規ディーラーとして展開している場合と、海外メーカーが国内に日本法人を設立してディーラーとして展開している場合の2種類です。

つまりディーラーは国産車や輸入車、新車と中古車などを問わず、メーカーの看板を掲げて小売販売をし、メーカー独自の技術情報や専用テスターなどの提供を、メーカーから優先して受けていることになります。

日本国内のカーディーラー

日本国内の自動車メーカーは16社存在し、そのうち現在も乗用車の製造販売しているメーカーは10社存在します。まずは、日本国内の代表的なディーラーを紹介していきましょう。

国産車ディーラー

国産車ディーラーの特徴として挙げられるのは、その販売企業が本拠地を置く都道府県名を社名としていることです。

トヨタ系

トヨタ自動車の大きな特徴は、販売チャンネルと言われる販売形態です。
今現在でも国内で一番多くの販売チャンネルを持っているのがトヨタ系であり、販売チャンネルを分けることで、アフターサービスにおいて車種を限定することができます。
これによりコスト削減や、業務の効率化などのメリットを生むことが可能です。

現在トヨタ系で展開しているディーラーは、トヨタ、トヨペット、ネッツトヨタ、トヨタカローラがあり、高級ブランドとしてレクサスがあります。

日産系

記憶に新しいところでは、ブルーステージ、レッドステージの2チャンネル体制です。
過去には日産店、モーター店、プリンス店、サニー店、チェリー店と5チャンネルで展開していた時代がありましたが、2000年前後の経営危機を機にルノーの連結子会社となったことで販売網の統合を行い、2チャンネル体制に変更しています。

その後、2007年以降にはブルーステージ、レッドステージの色分けも廃止され、現在はすべての店舗にて全車種を取り扱い、実質1チャンネル体制となりました。
2016年現在でも残っているレッドおよびブルーの看板とロゴは、順次シンプルな「NISSAN」に統一されていく方針となっています。

ホンダ系

元々はクリオ店、プリモ店、ベルノ店の3チャンネル体制でしたが、現在は実質的に差はない状態となっています。

マツダ系

現在の販売店はマツダ店、マツダアンフィニ店、マツダオートザム店の3チャンネル体制ですが、すべての販売店で全車種を取り扱っており、ホンダ系と同じく実質的な差はない状態となっています。

三菱系、スバル系、ダイハツ系、スズキ系

トヨタ、日産、ホンダ、マツダが複数の販売チャンネルを軸にしているのに対し、単独チャンネルのみであることが特徴です。
また、サブディーラーと呼ばれる「副代理店」「業販店」といった、メーカー資本ではない、いわゆる地域の販売会社での販売台数が多いのも大きな特徴になります。

 

輸入車ディーラー

日本国内において、販売とアフターサービスを提供する輸入車の正規ディーラーの特徴は、各メーカーによる100%出資のディーラーばかりでなく、輸入品を扱っていた企業が代理店契約を結び、主力の正規ディーラーとして展開していることが挙げられます。

日本国内における主な輸入車ディーラーは下記に列挙する企業以外にも、多く存在します。国産車系ディーラーとの大きな違いは各都道府県単位での展開ではなく、複数の地域を跨いだり、同都道府県内に複数の正規ディーラーが存在したりしていることです。

ヤナセ

日本を代表する輸入車の輸入業者で、日本で輸入車を購入すると言えばヤナセです。
現在ではすべての輸入権をメーカー系に譲渡し、事実上、自動車輸入事業からは完全撤退しました。

しかし各メーカーとの合弁会社設立や中古車販売などを手掛け、現在でも多くの輸入車を取り扱っています。

ベンツ系

メルセデスベンツ日本が輸入し、各ディーラーに卸す形で販売されています。
メーカー直系のディーラーとしてはシュテルンがありますが、全国にあるシュテルンディーラーは、メルセデスベンツ日本からライセンスをもらった地場系です。

その他には、ヤナセなどの販売店も正規ディーラーとして販売とアフターサービスを行っています。

BMW系

BMW株式会社が正規輸入者であり、BMW東京やBMW大阪がBMWジャパンの直営ディーラーです。
その他にはモトーレンと名の付く地場系ディーラーや、ヤナセバイエルンモーターズなど、さまざまな正規ディーラーがあります。

ワーゲン系

日本には1954年にヤナセが輸入と販売を開始し、その後に日本法人であるVANが輸入と販売を手掛けるようになり、ヤナセは一時撤退しました。

しかし現在ではヤナセも正規ディーラーとして復帰し、地場系ディーラーや、トヨタの販売店が「フォルクスワーゲン」という名称で正規ディーラーを運営しています。

ディーラーでの車検は高い?

ディーラーで車検と聞くと、「高い」という印象を持っている人が多いと思います。
実際ディーラーでの車検は、他の委託先に比べると割高感は否めません。何故ディーラー車検は割高になってしまうのか見ていきましょう。

社員の技術レベルが高い

一部の輸入車や国産メーカーを除き、国産車の正規ディーラーの主力は、メーカー100%出資の子会社が経営するディーラーがほとんどです。
そのため整備の技術、知識、品質には非常に高いレベルが求められます。

そのためディーラーに勤務する整備士には相応の教育と理念が叩き込まれ、その結果として他の整備工場よりも、高品質で安心できる整備を提供することができるようになるのです。

他にもメーカー直系であるため、世の中に出回らない技術的な情報や、専用のテスターや専用工具などが揃っており、そのメーカーの限られた車種に特化していることが挙げられます。

ディーラーに車検を依頼するユーザーの多くは、ディーラーでの安心感と満足感を求めていますので、その期待に応えることとディーラーとしての品質を求めるためには、どうしても点検内容などの項目が増えてしまうことになり、結果的に費用が高くなってしまうわけです。

社内規定

ディーラーに限らず、指定工場には「社内規定」といって、国で定めた保安基準プラスアルファの基準を設けています。
例えば「サイドスリップ」という項目の保安基準は+-5mmになっていますが、某国産車ディーラーでは+-3mmとなっている、といった具合です。

これは国の基準では少し心もとないと考えられる箇所について、ディーラーや整備工場で若干厳しい基準で判定しているからになります。
これにより、車検を通すための必須整備が多くなることになってしまうわけです。この社内規定も、車検の単価を割高にしてしまう1つの要因と言えます。

他業種との比較

一様に高いと感じるディーラー車検ですが、比較的安いとされている車検専門店やガソリンスタンドと比較した場合、どのぐらい高くなるかを見ていきましょう。

割引を考慮しない場合の差額:2万円~2万5千円割引を考慮した場合の差額:3万円~3万5千円

あくまで参考価格ではありますが、上記の金額程度はディーラー車検の方が高くなる傾向にあります。
安心を取るか、価格を取るかでいうと悩むところではありますが、人によって意見が分かれるところです。

ディーラー車検のメリットとデメリット

割高感が否めないディーラー車検ですが、ディーラーで車検を受ける際のメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。

ディーラー車検のメリット

ディーラーで車検を受ける最大のメリットは「安心感」です。
そのメーカーに特化した知識と経験のある整備士の技術と、蓄積された豊富な故障データなどを比較した場合、まず他の整備工場では到底かないません。

また、オイルなどの油脂類や整備に必要な交換部品には、純正品が使用されます。ディーラー以外の整備士の中には、純正でなければ支障をきたす可能性があるにも関わらず、その知識がないために汎用の社外品を使用してしまうというケースも少なくありません。

そして、車検後を安心して乗ってもらうために、蓄積された豊富なデータなどをもとにしたアドバイスをしてもらえることがなどがメリットとして挙げられます。

ディーラー車検が高額なのは「安心料」と考えてもよいでしょう。

ディーラー車検のデメリット

ディーラー車検の最大のデメリットは、やはり「割高」であるという1点です。
上記に挙げたメリットの裏返しになってしまいますが、安心感を提供するために必要となるクオリティを維持するためには、相応の点検や整備技術、部品が必要になるため割高になってしまいます。

ディーラー車検でのポイント

近年の新車販売時には、付帯商品として整備パックや延長保証サービスというものが付けられていることがあります。
もしもそうしたサービスに加入しる場合には、注意しましょう。

何故なら加入していながらディーラー以外で車検を受けてしまうと、付帯サービスや保証が打ち切られてしまうからです。

また、日程に関しても注意が必要になります。
ディーラーは販売、サービス、点検とさまざまな業務を行っているため、急な車検などには対応できないことがあるからです。そのため、余裕をもった日程で担当の営業マンに相談することが不可欠になります。

余裕のある日程調整をしておけば、ディーラー車検の最大のメリットである「安心感」と「満足」を得ると同時に、少々割高だったとしても納得した車検を受けることが出来ますので、早めに予約を入れてしまうのがオススメです。

 

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