メルセデスベンツはGクラスの40周年記念車を欧州で発表しました。名づけられたニックネームは「STRONGER THAN TIMEエディション」と命名され、Gクラスが時代を超越した存在であるという意味が込められているようです。
もちろんベースとなるのは、新型Gクラスであり、AMGデザインのバンパー、プロテクトストリップ、メルセデスベンツのロゴ入りブレーキキャリパー、スポーツエキゾーストシステムが専用に取り付けられています。
Gクラスといえば、1979年2月にNATO軍の軍用車をベースに開発された『ゲレンデヴァーゲン』にその起源をさかのぼることができます。1989年のマイナーチェンジで、駆動方式をパートタイム4WDからフルタイム4WDに変更し、同時に型式はW461からW463に変更となっており、基本的にそれ以来型式は現在まで変更ありません。なお、1994年には、呼称をゲレンデヴァーゲンから『Gクラス』に変更されています。
2018年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2018において、新型Gクラスが発表されましたが、エクステリアデザインはほぼキープコンセプトとなりました。40周年記念車も、手に入れておけば後々プレミアがつく可能性が高いモデルといえます。
SNSの反応
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フルタイム4WD 概要
4WDのシステムは種類が多く、さらにメーカーによって呼び方が違うため、非常に理解が難しいというのが現状です。そこで、分かりやすいように走行時の駆動状況で分類すると、「パートタイム4WD」「フルタイム4WD」「スタンバイ4WD」の3種類と考えることができます。
最も古典的で優れた悪路走破性能を備えるのがパートタイム4WDです。パートタイム4WDは、通常は2WDで走行し、必要なときだけドライバーが手動で4WDに切り替えるという方式です。手動での切り替えが面倒だったり、センターデフがないため舗装路を4WDで走るのに向いていなかったりといったデメリットがあります。搭載車としては、「スズキ・ジムニー」や「トヨタ・ハイラックス」といった本格オフローダーが代表格。最近では、非常に少なくなっている方式といえるでしょう。
フルタイム4WDにはいろいろな解釈の仕方がありますが、ここでは文字通り、走行している間は常に4輪を駆動するシステムとして説明します。メカニズムとしては、エンジンと前後輪の間にセンターデフ(もしくは、電子制御カップリングなど、それに類する機構)を備えるのが特徴です。現代のモデルの多くは電子制御化されており、走行状況や路面状況にあわせて、前後の車輪へ配分する駆動力を変化させることが可能になっています。日本車では意外と採用が少なく、「WRX STI」や「レヴォーグ」などのスバル車、さらに「トヨタ・ランドクルーザー」などが挙げられます。雨や雪道など、タイヤが滑りやすい場所での安定感に優れるのが最大の魅力ですが、その一方で燃費性能は不利になります。

日本市場での販売は未定な模様ですよ。