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車検切れ運転の罰則と車検切れ車両処理(中古売却・再度車検・廃車)

車検とは? - 自動車検査登録制度に関する基礎知識

警察による交通検問などでみられるお決まりのセリフ「運転手さん、車検証見せてください」は何ら後ろめたくなくても何となく嫌なものです。

車検証は車両に紐づいたあらゆる情報が一瞥できる、いわば車に関する最重要の公文書であるとも言えます。

車両の所有者はもちろん、型式、登録年から始まり、それらに関係する車両の整備状況(車検をパスした車両かどうか)についても一目でわかるので、車検証を車両内に保管することはドライバーとしての務めですが、ご存じの通り日本の車検制度には税金を始めかなりの出費が必要となり、私たちの家計負担となっています。

しかし、お金がかかるからといって車検を通さなかったり、うっかり車検期限が切れたことに気付かないまま(もしくは黙認したまま)車を公道で走らせると、大変な罰則を伴った結末が待っている可能性が高いといえます。

また、車検が切れてしまった場合の車の対処方法(廃車、再度の車検取得、売却)には結構な方が頭を痛めているようです。
車検切れ車両の処理で損をしない方法も併せてまとめてみました。

  1. 車検切れ状態の車と罰則の関係
    1. 車検が切れただけでは罪にならない
    2. 車検切れ状態で公道を走るから罪になる
    3. 車検切れ走行の具体的な罰則
      1. 車検証の有効期限のみ切れた場合の罰則
      2. 自賠責の保険期間も切れている場合の罰則
      3. 免許取り消しになる可能性もある
      4. 車検切れは前科になるの?
      5. 車検切れでも警察の検問で見逃される場合もある?
  2. 車検切れ車で運転して「交通事故」を起こすと罰則は?
    1. 実は、車検切れ罰則よりも自賠責保険切れの損害支払い責任の方が恐ろしい
    2. 自賠責保険切れでの罰則
    3. 自賠責の補償が使えない
    4. 車検切れの場合の過失割合について
    5. 車検切れのままで任意保険は使える?
    6. 事故の相手が車検切れだった場合、修理費と治療費は保証される?
    7. 車検切れ相手車両との事故から、自分の身を守る方法
      1. 自賠責の被害者請求
      2. 任意保険に特約を付けておく
  3. 車検切れの車の処理1:廃車にする
    1. 車検切れで廃車するメリットは?
    2. 車検切れの車の廃車方法
      1. 1.仮ナンバーを取得して一時的に公道を走れるようにして廃車
      2. 2.陸送を業者に依頼して廃車
      3. 3.廃車専門業者に処理依頼する
    3. 車検切れ車両を廃車処理したとき戻ってくる税金は?
      1. 1.自賠責保険
      2. 2.自動車重量税
      3. 3.自動車税
    4. どうせ廃車にするなら買取ってくれる業者に出そう
      1. 廃車専門業者にお願いする
      2. 中古車買い取り専門店にお願いしてみる
  4. 車検切れの車の処理2:再度の車検取得を行う
    1. 車検切れの車を車検に出す方法
    2. 1.積載車やレッカーを手配する
      1. 陸送業者に依頼する
      2. 積載車をレンタカーで借りる
    3. 2.仮ナンバーを取得する
      1. 仮ナンバーの申請(自動車臨時運行許可申請書)
      2. 仮ナンバー申請に必要となる書類
        1. 1.自動車臨時運行許可申請書
        2. 2.自賠責保険証明書
        3. 3.「車検証」「抹消登録証明書」「登録事項等証明書」のいずれか
        4. 4.印鑑
      3. 仮ナンバーの有効期間
      4. 仮ナンバーの掲示方法
    4. 3.ディーラーや整備工場に引き取りをお願いする
      1. 業者に依頼する場合の注意事項
    5. 車検切れと自賠責保険(強制保険)
    6. 車検切れ車両に対する「車検費用」は普通より高い?
      1. 影響を受ける可能性がある車検費用
        1. 1.自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
        2. 2.仮ナンバーや陸送費
  5. 車検切れの車の処理3:中古車として売却する
    1. 通常は車検の残り月数で買取評価が変動するが…
    2. 車検切れ車両を買取査定に出す際の注意点
    3. 売買契約後の車両取り扱い
  6. 車検切れ車両の処理方法まとめ: 車検切れ車両は「売却」を優先に考えて処理をした方が、損が少なく済む。
    1. 車検切れを決して甘く見ないこと
    2. 車検切れ車両でも、結構な価格で売却ができる
この記事を書いた人
KumagaiShohei

車検のプロ。長年、中古車販売会社にて保証の判定や、提携工場様との折衝、技術相談に携わる。国産車ディーラーの整備士として社会人デビューし、国産車ディーラー退職後も自動車関連の会社に勤務中。

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車検切れ状態の車と罰則の関係

まず、車検切れとはどういう状態のことを指すのか、ご存知の方も多いと思いますが、きちんとおさらいしておきたいと思います。

一般的に言われる車検きれの状態とは、自動車検査証(以下、車検証)の有効期限が切れていることを指し、車検証には、自家用乗用車や軽自動車は2年(軽貨物を除き新車購入時は3年)、自家用貨物は1年(自家用貨物車に限り、新車購入時は2年)という有効期限があります。

車検の有効期間は何年間(初回車検、継続車検)?
車検切れの定義 よく「車検が切れる」や、ガソリンスタンドなどで「車検が近いですが…」なんて言葉を耳にしたことがあると思いますが、正確には、車検証の有効期限が切れるということであり、「道路運送車両法第61条の自動車検査証の有効期間」により定...

よく車検については、「税金集めが目的だ」などと揶揄されることもありますが、一般道で40km/h高速道路では100km/hというスピードで走行する自動車は、整備不良などが原因で事故を起こしてしまうと、運転者本人はもちろん、同乗者や周りの他人にまで被害が及んでしまう可能性があります。

そのため車検とは、車検証に有効期限を設け、決められた期間ごとに最低限の点検を行いましょうという制度ですので、しっかりと車検証の有効期限を守り、安全に運行する義務があるのだと理解しましょう。

車検と定期点検整備(法定点検…12か月点検と24か月点検)の違いとは?
このページのタイトルを見て不思議に思った方は少なくないかも知れませんね。点検して整備して車検が当たり前でしょう?と思われたかもしれません。 実は、車検と定期点検整備(法定点検…12か月点検、24か月点検)は全くの別物と言っても良いので...

車検が切れただけでは罪にならない

一度ナンバー(自動車登録番号)を交付された車には、その車の基本情報や、所有者が誰であるかを証明するため必ず車検証が発行され、公道を走るためには、有効期限内の車検証を携行する義務があるのです。

逆を言えば、万が一車検証の有効期限が切れたとしても、いっさい公道を走行しなければ罪になることは無いということになります。

例えば、車庫に保管しているだけで普段は一切使わない場合や、サーキット走行などクローズされた場所でのみ使用する場合などでは、車検証の有効期限は全く関係ありません。

ただし、車検証の有効期限が切れていても、登録を抹消しない限り自動車税は毎年課税されますので、車検が切れていてしばらく使う予定がないのであれば、一時抹消登録などの手続きをしておくことをオススメします。

車検切れ状態で公道を走るから罪になる

上記のように、公道をいっさい走行しなければ問題ありませんが、厳密な言い方をすれば、車検が切れている状態で、1mでも走行すれば罪になるということです。

ちなみに、公道を走行するとは、エンジンがかかった状態で公道を進んだ場合や、後輪または前輪のどちらかが設置した状態でのレッカー移動も、走行と捉えられてしまいます。

よって、車検が切れているからと、牽引ロープなどを使用して移動させることも禁止されていますので注意が必要です。(エンジンをかけず、人力で押す場合は問題ありません。)

車検切れ走行の具体的な罰則

それでは、万が一車検切れの状態で運転してしまい、検問などで警察官に捕まってしまった場合、どのような罰則を受ける可能性があるのかをご紹介していきたいと思います。

交通違反の点数及び反則金一覧表(警視庁発表による)
警視庁発表による、交通違反の点数を一覧表で掲載します。 交通違反の点数は減点方式ではなく過去三年間の違反に対する累積方式ですので(注意:減点方式ではありません)、具体的な点数の計算方法などはこちらを参考にしてみてください。 また、反...

車検証の有効期限のみ切れた場合の罰則

車検証の有効期限が切れている(車検切れ)状態は道路運送車両法違反(無車検運行)となり、課せられる罰則は以下の通りです。

  • 30日間の免許停止(前歴に関係なし)
  • 違反点数6点(前歴がない場合)
  • 6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金

自賠責の保険期間も切れている場合の罰則

さらに自賠責の保険期間が切れていた場合は、自動車損害賠償保障法違反となり、以下のように厳しい罰則が科せられることになります。

  • 違反点数6点(前歴がない場合)
  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金

つまり、通常は自賠責の保険期間が車検期間を満たしているはずですので、廃車などをしていない限り、自賠責の保険期間が切れているときは、車検も切れている状態ですので、車検と自賠責の両方が切れている状態で課せられる可能性がある最大の罰則は、以下のようになります。

  • 90日間の免許停止
  • 違反点数12点(前歴がない場合)
  • 1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金
車検時に必要な「自賠責保険料」について
自賠責保険の正式名称は「自動車損害賠償責任保険」と言います。車検の法定費用のなかでは自動車重量税と並んで高額な負担となるこの自賠責保険ですが、意外と知らない詳細な内容をご説明します。 また、農業協同組合・消費生活協同組合・中小企業等協...

免許取り消しになる可能性もある

上記の違反点数を見ていただくとわかる通り、車検と自賠責保険両方が切れている場合の違反点数は12点で、そして、前歴とは、過去3年間で免許停止や取り消しなどの行政処分を受けた回数ということになり、前歴が1回でもある場合は、10点で免許取り消しになってしまい、さらに1年間免許証の取得ができなくなります。

免許停止と免許取り消しの違いとは?
交通違反をすると免許停止になったり、免許取り消しになったりします。 しかし、そもそもこのふたつはどこが違うのでしょうか?はっきりと説明できる人も少なく、両方を混同している人も良く見受けられます。 今回は、免許停止と免許取り消しの違い...

車検切れは前科になるの?

このように車検切れや自賠責切れは大変重い罰則があることはお分かりいただいたと思いますが、もう一つ重要なことは、一時停止不履行や信号無視など、いわゆる軽微な違反で支払う反則金制度が適用されず、刑事罰を科せられることになり、犯罪になるということです。

通称青切符と呼ばれる「交通反則告知書」が渡され、反則金を支払う、または免許の違反点数が加算されるだけであれば前科になることはありませんが、車検切れや自賠責切れなどは、通称赤切符が切られ、基本的には裁判所にて罰則内容を言い渡される事になります。

このように裁判所で罰則内容を言い渡されるため、厳しい言い方をすれば罪を犯した「犯罪者」であるため、「前科」となってしまします。

ちなみに、スピード違反の場合でも、30km/h以上の速度超過は、30日間の免許停止(前歴がない場合)になりますので、車検切れや自賠責保険切れと同じように、刑事罰を受ける対象になり、同じように前科になります。

交通違反 赤切符と青切符の違いは何?
交通違反をしたときに「切符を切られる」といいますよね。 正確には切符が「交付される」のですが、とにかく良い意味でないことは確かです。 しかし、そもそもこの切符とは何のことを指しているのでしょうか? 今回は、赤切符・青切符の内容につ...

車検切れでも警察の検問で見逃される場合もある?

では、全く気が付かず車検が1日切れている状態で、運悪く検問などで車検切れが発覚した場合、必ず上記のような罰則を受けることになるのか?ということについてですが、実際の現場では「必ず罰則を受ける」ということにはならないことが多いようです。

ただし、明確な基準があるわけではありませんので、「どのくらい切れていたらダメなのか?」ということは名言できませんが、ここでポイントとなるのが、車検切れ(無車検車運行)には過失罰の規定がないということです

つまり、車検が切れていることに気が付かず故意ではない場合、罪にはならないということとなり、多くの場合が、その場で警察官から、できるだけ早く車検を受けるように厳重注意を受けることで済むことが多いようです。

ただし、何か月も車検が切れている状態では、いくら知らなかったと言っても通用しないと思われますので、くれぐれも車検切れで運転することの無いようにしましょう。

車検切れ=自動ナンバー読み取り機で即アウトか


2017年9月8日の産経新聞に「車検切れ即アウト ナンバー読み取り交通切符」という記事が掲載されました。2018年より、道路脇に設置した自動ナンバー読み取り機で走行中の車を解析して、車検が切れたまま走行している車には、その場ですぐ切符発行ができるようになるそうです(まずは全国5か所から開始)。

車検切れの車でも「気づかれないからいいや」「見逃してもらえる可能性もあるからいいや」と気楽に捉えていて良かった時代は過去のものとなりつつあります。即免停や刑事罰につながるとのですから、十分に注意しましょう。

車検切れ車で運転して「交通事故」を起こすと罰則は?

車検切れで事故を起こすとどうなる?

交通事故を起こしたくて起こす人はいませんが、これだけ多くの車が行きかう日本では、誰でも交通事故に遭う危険性はあるといえましょう。
平成27年度の交通事故発生件数だけでも53万6,899件、そのうち死亡事故が4028件ですから、毎年4000人以上の方が交通事故で死んでいるという定説はまさにその通りの数字といえます。

通常の交通事故でも警察に連絡したり、保険会社に連絡したりととても労力がかかり、精神的負担も大きくなりますが、車検が切れていることに気が付かず事故を起こしてしまった場合や、事故の相手が車検切れだった場合などではさらに心配なことが増えてしまいます。

もしも、車検が切れている状態で事故を起こしてしまった場合に、やはり気になるのは、車検が残っている通常の状態と、罰則や保険などがどのように違ってくるのかと言うことが一番気にかかるかと思います。

 

実は、車検切れ罰則よりも自賠責保険切れの損害支払い責任の方が恐ろしい

車検が切れている状態で事故を起こしてしまうこと自体、重い罰則を受けることになるのはお分かりになるかと思いますが、本当に怖いのは自賠責保険が切れていることなのです。

通常、自賠責保険は、その車の車検期間(車検証の有効期間)をすべて満たすことが求められるため、車検が切れていなければ、必然的に自賠責保険が切れているといった心配はありませんが、自賠責保険の満了日は、車検証の有効期間から最長でも1か月、最短では1日で切れてしまいます。

自賠責保険は正式名称「自動車損害賠償責任保険」と言い、別名「強制保険」とも呼ばれますが、万が一事故を起こしてしまった場合に、事故の被害者に対して最低限の補償を行えるようにするため、公道を走る車には、車検証の有効期間をすべて満たす自賠責保険に加入が義務付けられています。

ここで重要になるのが、「被害者に対しての最低限の補償を確保する」ことが目的であるということと、自賠責保険で補償されるのは、相手にケガを負わせたり死亡させたりした「人身事故」の場合のみで、相手の車などの対物事故は対象外ということです。

自賠責保険切れでの罰則

先述したように、車検が切れている状態では、多くの場合自賠責保険も切れている状態にあります。そのため、最悪の場合、車検切れの違反(無車検運行)に加え、下記に示す、無保険状態の罰則が科せられる可能性があります。

  • 違反点数6点(前歴がない場合)
  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金

つまり、最悪の場合、車検切れの罰則に加え自賠責切れの罰則が加わり、運転免許の90日観の停止や最大で80万円の罰金または、1年6か月以上の懲役といった重大な犯罪とみなされてしまう可能性があるということです。

自賠責の補償が使えない

自賠責の保険期間が切れていれば、当然、本来支払ってもらえる自賠責保険の補償金が支払われません。すべての損害に対して自分自身の自腹で支払い責務が発生します。

ちなみに自賠責保険の適用範囲と支払われる限度額は以下の通りです。

  • 障害による損害・・・120万円
  • 後遺障害による損害・・・75万円~4000万円
  • 死亡による損害・・・3000万円

金額を見れば自賠責で支払われる額は決して多くなく、被害者が死亡してしまった場合など3000万円では足りない可能性が高いということはお分かりいただけるでしょう。

しかし、自賠責が切れている状態では上記で示した金額すら自腹で払うことになるため、実際の負担は相当なものになります。

車検切れの場合の過失割合について

通常交通事故を起こしてしまった場合、過失割合と言うものが決められ、その割合により、双方の損害に対してお互いに修理費などを支払うことになります。

そして、車検切れの場合に、この過失割合がどうなるのかについて気になる方も多いと思いますが、車検切れが過失割合に影響することはまずありません

過失割合とは、警察が事故の状況を調べ作成した資料を基に、保険会社が決めるというのが一般的で、車検が切れ、整備不良であったことが原因で車に著しい不具合が生じていたと判断されることが無い限り、事故の発生状況で判断する過失割合には影響を及ぼしません。

車検切れのままで任意保険は使える?

上記でも触れた自賠責保険では、実際に支払わなければならない金額に足りなくなる可能性が高いため、ほとんどの方が任意保険に加入していると思います。

そして、車検切れの車で事故を起こしてしまった場合に、任意保険が支払われるのかについて、心配されている方が多いようですが、飲酒運転や信号無視といった重大な過失が無く、任意保険の保証期間内であれば、問題なく使用できます

ただし、任意保険はあくまでも自賠責だけでは補えない部分について補償されることが原則であり、例えば相手を死亡させてしまった場合に、本来であれば自賠責保険で補償される限度額の3000万円を請求されれば、その3000万円は自腹で負担しなくてはなりません。

また、任意保険で補償される範囲については、対人であれば先述のように、自賠責で補えない部分を補償してもらえますが、車などの物損関しては、保険が使えない、または減額される可能性があります。

事故の相手が車検切れだった場合、修理費と治療費は保証される?

例えば交差点などで自分は完全に停止していた状態で後ろから追突されてしまった場合の過失割合は、10:0となり、全て相手方の責任として車の修理費や、万が一ケガをしてしまった際の治療費などを払ってもらえます。

しかし、相手が、車検切れ、自賠責保険切れ、さらに任意保険未加入などという最悪のケースでは、そのままでは車の修理代はおろか、ケガの治療費も払ってもらえない可能性が十分に考えられます。

もちろん、相手方も故意に車検や自賠責保険を切らしてしまったとは限りませんが、少なくとも、任意保険に加入していないことを鑑みると、経済的な余裕があまりない可能性があります。

そのため、修理代や治療費を請求しても支払ってもらえず、司法などに訴えて、財産や給与などを差し押さえたとしても、全額を支払ってもらえない可能性があるのです。

車検切れ相手車両との事故から、自分の身を守る方法

交通事故で相手側(加害者)が車検切れ、自賠責保険切れ、さらに任意保険未加入という最悪のケースでは、こちら側(被害者)は泣き寝入りするしかないのかと言うわけではなく、完ぺきでは無いにしろ、ある程度補償を受けることができます。

自賠責の被害者請求

上記のように相手側が、車検切れ、自賠責保険切れ、さらに任意保険未加入だった場合に、被害者であるこちら側から、相手側の自賠責保険会社に損害賠償を請求することになります。

これは、自賠責が被害者保護の目的で設けられた保険であるため、被害者から直接保険会社に請求することが認められているのです。

そのため、万が一の事故の際は、相手方の連絡先や車のナンバーと共に、例え期限が切れていたとしても、自賠責保険(自賠責保険の証明書)は確認しておくようにしましょう。

任意保険に特約を付けておく

相手方が任意保険に入っていない、または十分な補償が受けられない場合でも、自分が加入している任意保険に「無保険車傷害特約」などの特約を付けておくことで、万が一相手に支払い能力が無くとも、自分が加入している保険会社から補償してもらえる可能性があります。

もちろん、特約を付帯すればその分保険料は上がってしまいますが、街中を走る4台に1台は任意保険未加入であるとも言われていますので、自分の身は自分で守る意味でも、一度検討してみてもいいかもしれません。

自動車保険加入時の「お勧め付帯特約」は?
車の任意保険には様々な特約があり、オプション形式でほとんどの特約が期間途中でも付けたり外したりできます。 だから、子供が帰ってくる時期だけこの特約を付けたいなど、まさにオーダーメイドで付けたいものを付けたい時期に付けられるのです。 ...
自動車保険(任意保険)で「是非、つけておきたい」お勧め付帯特約は?
特約についての補償内容は? 車の任意保険はこれまで紹介してきた基本契約だけでは、事故に遭った時の処理に時間が掛かったり、何かと不便な思いをすることが時々あります。 そんな思いを少しだけ満足させてくれる、まさに「痒い所に手が届く」ような沢...

車検切れの車の処理1:廃車にする

車検切れの車を廃車にしたい

では実際に車検が切れてしまった車の対処方法に入っていきます。
まずは「廃車」にしてしまう方法です。

車検切れで廃車するメリットは?

何年も乗ることが無く車検が切れてしまっている車があるのであれば、いっそのこと廃車することを考えた方が良いのです。

もちろん、半年や1年のうちに車検を取り直して、再び乗ることが決まっているのであれば問題ありませんが、車は車検が切れて公道が走れない場合であっても必ず自動車税がかかります。

自動車税は、毎年4月1日の時点での所有者に対して課税され、抹消登録や、一時抹消登録などの手続きをしない限り、半永久的に課税されます。

自動車税の税額は排気量が大きく、古い車であればあるほど高くなり、場合によっては1年間に5万円以上かかってしまいます。

そのため、2年以上乗る予定がないのであれば、廃車の手続きを行い、無駄な税金を払うことは避けるべきなのです。

もしも、希少車や愛着があり、廃車にするのが忍びない場合は、一時抹消登録を行っておきましょう。

車検切れの車の廃車方法

仮に何年ものあいだ、車検が切れている車であっても、特別なペナルティなどもなく廃車にすることができます。

ただし、車検が切れたままでは公道を走ることができず、万が一走行してしまうと、「無車検車運行」となり道路交通法違反になってしまいます。

その場合、6点の違反点数と30日の免停および、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金となってしまいますので、車検切れたままの公道走行は絶対に避けなくてはなりません。

では、車検が切れた車を廃車にする場合、どのようにしたら良いのかについて、下記よりご案内していきましょう。

1.仮ナンバーを取得して一時的に公道を走れるようにして廃車

例え何年も車検が切れている車であっても、仮ナンバーを取得することで、決められた区間、決められた期間公道を走行することができます。(自賠責保険が切れている場合は別途加入が必要です。)

取得方法は、使用用途と運航区間などを必要書類に記入し、各市区町村役場で即日は交付してもらうことができ、使用用途により異なりますが、数日間公道を走行することが可能です。

そして、仮ナンバーを取得したのち、解体業者に車を持ち込み、解体が完了すれば廃車証明書を入手できます。

その廃車証明書と必要書類(車検証など)を陸運局に提出することで永久抹消(廃車)の手続きは完了です。

この方法は書類代が数百円で済み、特別なことがない限り、解体にかかる費用はリサイクル券で相殺されるため、あまり費用をかけずに廃車することができます。

しかし、一般の方が仮ナンバーの取得から永久抹消手続きを行うのは少々ハードルが高く、もしほかに移動手段がなければ、公共交通機関を利用しなくてはならず、大変手間と時間がかかるため、あまりオススメできません。

さらに、何年も動かしていない車の場合は、それだけでどこかに不具合が生じている可能性が高く、そのまま公道を走ることは危険を伴います。

※仮ナンバーについては申請方法の詳細を後述いたします。

2.陸送を業者に依頼して廃車

仮ナンバーを取得し自走する以外に、レッカーなどの陸送を依頼するという方法もあり、この方法であれば、不具合があるかもしれない車両を運転する必要がなく安心です。

しかし、当然自分で業者を探し依頼しなければならないことと、厳密にいえば、車検が切れた状態で車輪を接地しての移動ができませんので、前輪もしくは後輪だけ持ち上げてけん引するいわゆるレッカーでは、車検切れの車両を運ぶことはできません。

そして、もちろん解体後の手続きは自分で行う必要があり、仮ナンバーを取得する方法とあまり変わりません。

3.廃車専門業者に処理依頼する

車検切れの車を廃車にする場合で最も手間が無く、現実的な方法は、廃車を専門に扱う業者に依頼することです。

手続きや陸送費などがかかる場合がありますが、煩わしい手続きを代行しもらい、自走する危険もありません。

また、詳しくは後述しますが、最近は廃車を専門に扱う買取業者も多くありますので、廃車にかかる費用が全くかからない可能性が高いという利点もあり、唯一みなさんにオススメできる方法です。

車検切れ車両を廃車処理したとき戻ってくる税金は?

車には、冒頭でお話しした自動車税をはじめ、さまざまな税金などの経費が掛かっています。

その多くは1年または2年分を前もって支払っていることがほとんどで、廃車にすることによって、それら経費の未経過分が返って来ることがあるのです。

ここからは、車を廃車することで戻ってくるお金についてお話ししたいと思います。

1.自賠責保険

自賠責保険は、公道を走行するすべての車両に加入が義務付けられ、別名強制保険とも言います。
解約手続きは各損害保険会社に、ユーザー自ら申請する必要があり、1カ月以上の残存期間があれば、未経過分が返金されます。

ただし、車検切れの車両の場合、例え車検切れ直後であっても、解約申請が可能な頃には、残存期間が1か月を切っていますので、あまり気にする必要はありません。

車検時に必要な「自賠責保険料」について
自賠責保険の正式名称は「自動車損害賠償責任保険」と言います。車検の法定費用のなかでは自動車重量税と並んで高額な負担となるこの自賠責保険ですが、意外と知らない詳細な内容をご説明します。 また、農業協同組合・消費生活協同組合・中小企業等協...

2.自動車重量税

自動車重量税は、新車購入時または、車検取得時に、発行される車検証の有効期限分を前払いする税金です。

平成17年1月以前、自動車税が還付されることはありませんでしたが、「使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度」が施行されたことにより、車検証の有効期限の未経過分が還付されるようになりました。

ただし、車を一時的に使用しない一時抹消では還付されず、車を永久に使用しない「永久抹消登録」を行ったときのみ還付されますので注意が必要です。

そして、軽自動車の場合、軽自動車の永久抹消にあたる「返納届け」を行うことで、普通車と同じように還付を受けることができます。

ただし、お読みいただいてわかるように、車検の有効期限が残っている場合のみの還付となりますので、車検切れの車を廃車した場合には還付されません。

車検と税金(自動車重量税)
車検で支払う法定費用のうち半分以上を占めるのが、自動車重量税です。ここではそもそも何のための税金なのかなど意外と知らない自動車重量税について解説していきます。  自動車重量税の具体的内容 さて重量税とはいつから一体どのような目的...

3.自動車税

上記でもお話ししたように、例え車検が切れている場合でも、毎年課税される税金のため、必ず還付の手続きをオススメします。

繰り返しになりますが、自動車税はその年の4月1日現在の所有者(使用者)に課税され、翌年3月までの1年分を収める必要があります。

還付される金額は月割りで計算され、仮に4月に届け出を行った場合は11か月分、9月の場合は6カ月分が還付されるということです。

ただし、自動車税は地方税のため、住民税などのほかの地方税に未納がある場合は、相殺されることになりますので、万が一ほかの地方税の未納額が、還付金額を上回っている場合は、還付を受けることはできず、不足分が請求されることになります。

また、自動車税の還付を受けるためには、特別な届け出の必要はなく、一時抹消または永久抹消登録を行うことで自動的に還付されますので、手続き完了後に送られてくる「支払い通知書」をもって還付を受けましょう。(自治体によって差はありますが、通常届け出完了から2~3か月後に送られてきます。)

車検と税金(自動車税)
自動車税とは1年に1度必ず納付しなければならず、車検を受ける際には納付されていることが必要です。ここでは、自動車税のあらましや注意点など詳細な解説をしていきます。  自動車税の具体的内容 一般の方の中には、車検の際支払う自動車重量税と混...

軽自動車は税還付されない

ここでお話ししているのは自動車税についてであり、軽自動車の税金は「軽自動車税」であるため、還付されることはありません。

軽自動車税が還付されない理由は、収めている金額が少額であるためとされており、年度途中で廃車した場合でも還付されませんので注意が必要です。

どうせ廃車にするなら買取ってくれる業者に出そう

車を廃車したときに返金(還付)される費用は上記のようにいくつかありますが、読んでいただいてわかるように、状況により返金される種類が異なり、また、それぞれ申請方法が異なっているため、一般の方が自ら廃車手続きや返金手続きを行うことは、相当な手間と時間がかかるため、あまりオススメできません。

そこで、上記でも少し触れましたが、車検切れの車を廃車する場合には、業者に依頼することで、手間がかからず、場合によってはお得になるケースもありオススメです。

廃車専門業者にお願いする

最近は廃車を専門に扱う業者が増え、廃車にかかる手数料などがかからないばかりか、場合によっては買取ってくれることがあるのです。

何年も放置され、例えエンジンもかからないような不動車でも買い取ってもらえる理由は、車に使われている多くの部品が、リサイクル可能であり、車そのものに価値がなくとも、解体し部品ごとに仕分けることで利益を上げることができるためです。

廃車専門業者を利用すれば、無駄な手数料を払わず、さらにはエコにも大きく貢献することになるため、ぜひ利用したいところです。

もちろん車種や年式、車の状況によっては引き取り料金が発生する可能性もわずかながらありますので、まずは相談してみることをオススメします。

中古車買い取り専門店にお願いしてみる

もう一つ、車検切れの車を廃車する予定であればぜひ相談してほしい依頼先が、中古車買取店です。

「何年も車検が切れた車に、中古車の買い取りなんて」と思われるかもしれませんが、中古車の買取専門店は、買取った車を国内で転売することはもちろん、海外などへ輸出する独自のルートを持っていることがあります。

海外に転売するルートがあれば、日本国内でまったく商品価値がないような車であっても、中東やロシア、またはアジア諸国などで十分高値で取引される可能性があるのです。

そのため、廃車にするしかないと思っていた車でも、業者によっては驚くほどの金額で買い取ってくれることがあり、複数の買取専門店に査定を依頼してみるのもいいかもしれません。

車検切れの車の処理2:再度の車検取得を行う

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車検の切れた車の処理その2は再度の車検取得です。
今現在車検が切れている車でも、再度車検を取得すれば公道を普通に走れるようになります。

車検切れの車を車検に出す方法

車検切れの車を車検に出す方法は、大きく分けて以下3つの方法があります。

  1. 積載車やレッカーを手配する
  2. 仮ナンバーを取得する
  3. ディーラーや整備工場に引き取りをお願いする

それではそれぞれの方法について詳しく解説していきたいと思います。

1.積載車やレッカーを手配する

車検が切れている状態では、そのままでは公道を走ることができませんので、自動車を積載できる、通称ローダーやキャリアカーと呼ばれる積載車(トラック)を手配し、車検場や整備工場まで運ぶ必要があります。

ではどのように積載車を手配するのかというと、以下の方法が考えられます。

陸送業者に依頼する

「○○レッカー」というようないわゆるレッカー屋さんが存在しますが、こういったレッカー屋さんは基本的には故障車や、事故車などをレッカー移動することを目的としているため、中には車検が切れているという理由では、依頼を受けてもらえない可能性があります。

もちろん中には車検切れ車両の移動を請け負ってくれるレッカー屋さんも存在しますが、運送料は相応の金額がかかってしましますのであまりオススメできません。

積載車をレンタカーで借りる

乗用車を積載できる、いわゆるローダーをレンタカーで借り、車検場や整備工場まで運ぶと言うことも可能です。

ただし、一般的なローダーは中型以上の免許が必要になる中型車両がほとんどですし、2~3トン積みのローダーでも、一般的な乗用車とは運転間感覚が全く違うため、一般の方が運転するのはあまりオススメできないですし、荷台に自家用車を積み、固定するという作業は危険を伴います。

また、厳密な言い方をすれば、車検切れの車は公道を走れないということは、積み込み作業も私有地でなければいけないことになります。

そして何より、ローダーという特殊な車両をレンタルするとなると、レンタカー代も馬鹿になりませんので、あまり現実的な方法とは言えないでしょう。

2.仮ナンバーを取得する

廃車処理の項目でもふれましたが、費用を最小限に抑え、公道を走らせる方法として、仮ナンバーを取得するという方法があります。

仮ナンバーとは、赤い斜線の入ったナンバープレートで、正式には「臨時運行許可証」と言います。この仮ナンバーの申請を行うことで、必要最小限の期間のみ公道を走らせることができます。

申請にかかる費用は750円程度ですので、費用的な負担も小さくでき、ユーザー車検を取る方や、自らディーラーなどの整備工場に自動車を持ち込む必要がある方にとっては、最も現実的で有効な手段と言えるでしょう。

それでは仮ナンバーの取得方法を簡単にご説明しましょう。

仮ナンバーの申請(自動車臨時運行許可申請書)

自動車臨時運行許可申請書(岐阜市ウェブサイトより)

仮ナンバーの取得には、「自動車臨時運行許可申請」を行う必要があり、申請する場所は、お住いの市区町村役場もしくは、運輸支局で行います。

どこの役場でも同じように申請することができますが、運航予定の経路内に、その地域が含まれていなくてはなりません。

仮ナンバー申請に必要となる書類

1.自動車臨時運行許可申請書

申請書は市区町村役場の税務課陸運支局でもらうことができるためその場で記入します。

この際、車両情報は車検証を見ながら記入し、運行経路に関しては、「○○市~△△市」というように記入すればOKです。

2.自賠責保険証明書

申請期間を満たしている自賠責保険証明書が必要です。(下記にて詳しく説明します。)

3.「車検証」「抹消登録証明書」「登録事項等証明書」のいずれか

通常の車検切れの場合は、有効期間が切れている車検証があれば問題ありません。

4.印鑑

シャチハタなどのスタンプはNGですが、個人の場合は認印であれば大丈夫です。
法人の場合は、代表者印が必要になります。

仮ナンバーの有効期間

仮ナンバーの有効期間は最長でも5日間で、車検取得のために認められる期間は3日とされることが多いようです。また、前もって申請を行っておくということもできませんので、車検を受ける当日か前日に仮ナンバーの申請を行い、車検終了当日か、次の日には返却する必要があります。

万が一仮ナンバーの返却が遅れる、または、紛失してしまうと、ナンバーの弁償代や罰金などを科せられてしまう可能性がありますので注意しましょう。

仮ナンバーの掲示方法

仮ナンバーを受け取ったら、車両の前後に固定しますが、ネットや車に詳しい方の間では「掲示しなくとも持っていれば大丈夫」「ダッシュボードに追い置けば大丈夫」という方がいらっしゃいます。

確かに、掲示していなかったことが理由で違反切符を切られるという話は、私個人は聞いたことがありませんが、道路交通法では「自動車登録番号標の取付けは、自動車の前面及び後面の見やすい位置に確実に行うものとする」となっており、仮ナンバーは除外するとは書いていません。

そのため、理想の取り付け方としては、フロントは元のナンバーと付け替えればOKです。しかし、リヤについては、間違っても封印を破ってしまわないよう注意しましょう。

封印を破ってしまうと再封印という手続きが必要になり、手間と費用が余計に掛かります。

そのためリヤについては、片側1本でしっかりと固定し、不安だったらガムテープなどで固定しましょう。

3.ディーラーや整備工場に引き取りをお願いする

積載車を手配する、または、仮ナンバーの取得も不安という方は、ディーラーや整備工場などに引き取りを依頼することも可能です。

もちろん、ディーラーなどの整備工場にそのまま車検をお願いすることが前提となります。

また、全てのディーラーや整備工場で積載車を持っているとは限りませんし、車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンドなどでは、根本的に引き取りサービスを行っていないことが多いため、事前に確認する必要があります。

業者に依頼する場合の注意事項

車検切れの車に対する業者の対応は、その業者ごとに違います。

中には、有料のサービスとして仮ナンバーの取得などを代行してくれる業者も存在しますし、自宅にまで積載車で引き取りに来てくれる場合もあります。

しかし、基本的に多くの業者は車検を切らしていない場合を想定しており、車検の切れた車を引き取ることは、イレギュラーな対応になってしまいますので、どこに車検をお願いするか決め、業者に車検が切れていることを伝えましょう。

車検切れと自賠責保険(強制保険)

上記でも触れているように、特に仮ナンバーを取得する際に注意が必要なのは自動車損害賠償責任保険、通称、自賠責保険(強制保険)への加入です。

車検時に必要な「自賠責保険料」について
自賠責保険の正式名称は「自動車損害賠償責任保険」と言います。車検の法定費用のなかでは自動車重量税と並んで高額な負担となるこの自賠責保険ですが、意外と知らない詳細な内容をご説明します。 また、農業協同組合・消費生活協同組合・中小企業等協...

通常、新車や車検の付いていない中古車を購入する際には、車検証の有効期限よりも1か月長く加入しているものですが、以前に車検を切らしてまった場合や、販売店の都合により、車検証の有効期限と自賠責の保険期間が近くなっている場合があります。

その場合、車検証の満了日からほどなくして自賠責の保険期間も切れてしまうことになります。

また、仮ナンバーの取得には、運行予定期間を満たしている自賠責が必要になりますので、自賠責の保険期間が切れている、または、新たな車検取得まで日数が足りない場合は、新たに自賠責保険に加入してから仮ナンバーの申請を行いましょう。

新たに自賠責保険に加入する場合は、新しい車検証の有効期間を満たす必要がありますので、25か月(自家用小型以上の貨物車の場合は13か月)で加入することになります。

新たに車検を取得するのではなく、例えば個人売買や知人への譲渡など、車検を今すぐ取得せず、とりあえず回送したい(移動させたい)場合は、1か月または、商品車として5日間の自賠責に加入することも可能です。

車検切れ車両に対する「車検費用」は普通より高い?

結論から言うと、通常受ける車検と費用は全く変わりません。

車検が切れていようが、通常の継続検査(車検)であろうが、業者に車検を依頼した場合の法定点検の項目数は同じですし、検査する項目数は変わりませんので、純粋な車検にかかる料金に差はありません。

ただし、1年以上車検切れで放置されていたような場合は、放置したことによる劣化や不具合がある可能性がありますので、その場合は多少整備費用が多くかかってしまう可能性があります。

影響を受ける可能性がある車検費用

純粋な車検に関する費用に差はないと言いましたが、場合によっては費用が膨らむことがあります。通常の継続車検と差が出る可能性のある項目には以下のようなものがあります。

1.自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)

通称強制保険と呼ばれる自賠責の保険期間は、車検証の有効期間をすべて満たしている必要があります。

ここで注意しなければいけないのが、車検証の有効期間と、自賠責の有効期間の切れるタイミングが違うということです。

自賠責の期限は、その日のお昼(午前12時)までとなり、車検証の有効期間は、その日いっぱい(夜の23時59分59秒)であるため、自賠責が切れてから、約12時間は車検証の期間が残っていることになります。

つまり、上記のように、「自賠責の保険期間は、車検証の有効期間をすべて満たしている必要がある」ため、自賠責の有効期限と車検証の有効期限では、最低1日自賠責の保険期限の方が長い必要があるのです。

基本的に自賠責は1か月単位で加入する必要があり、車検も自賠責も切れている場合に新たに加入する自賠責は、24か月ではなく25か月で加入する必要があるため、通常の継続車検よりも自賠責保険料が1か月多くかかることになります。

2.仮ナンバーや陸送費

自宅に保管している車の車検が切れてしまったのであれば、車検場もしくは、整備工場まで車をもっていかなくてはなりません。

しかし、車検切れで公道を走ることはできないため、仮ナンバーを取得するか、積載車などで陸送する必要があります。

仮ナンバーについては750円程度の費用は掛かりますし、整備工場などに引き取りを依頼した場合には、引き取り料などを請求される可能性もあります。

車検切れの車の処理3:中古車として売却する

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車検が切れた車の処理ラストは、中古車として売却してしまう方法です。
再度の車検取得のようにコストもかからない上に、廃車処理よりもまとまったお金を得ることができますので、3つの方法としては最も優れた車検切れ処理方法になります。

ただ、単純な疑問として「車検を取ってから売ったほうが高く査定額がでる?」というものが考えられますので、車検が切れた車両はどのような状態で売却すべきかを考えてみます。

査定前に車検が切れてしまった場合、車検を通してから査定するべきなのか、そのまま査定してもらう方が得なのか、注意点など車検切れ車両の取り扱い方法について紹介していきましょう。

通常は車検の残り月数で買取評価が変動するが…

まず気になるのは、車検の状態で車両の査定はどのように変化するのかです。普通に考えれば車検が残っている方が高く評価され、残りがないか切れている場合は評価が低くなると思いますよね? 結論から言うとその通りなのですが、意外なことに減額される金額は微々たるものでしかありません。

もちろんこれは、買取店によって評価は変わります。買取りをしたくないような車両であれば車検が切れていることを理由に「買取りできない」と言ってくる業者もいますし、「車検を通してからでないと買取りできません」という業者もいますが、「車検切れでも買取りできますよ」と言ってくれる業者もいるわけです。

どのくらい減点になるのかは先述した通りですが、それを知らずに車検を通してから査定に出しても、車検代分のバックは見込めません。買取店によって変わりますが、印紙代や自賠責保険など諸経費の中の一部だけ見てもらえる程度ですので、車検切れ車両はそのまま査定に出す方が得ということになります。

ユーザー車検なら費用が抑えられるので得できると思うかもしれませんが、恐らく査定時にユーザー車検にかかった費用を全て見てくれる買取店は少ないです。ということは、やはりいかなる状況でも車検切れ車両はそのままの状態で査定してもらう方が得となります。

車検切れ車両を買取査定に出す際の注意点

「車検切れ車両はそのまま査定に出しましょう」と言いましたが、それでも必ず守って頂きたいことがあります。それは、何があっても公道を走らせないということです。
一括査定見積もりサイトを利用して査定する場合、全ての業者が自宅に来てくれるとは限りません。時には「店まで来てもらえませんか?」などと言う業者もいます。

そうした場合、車検が切れていて動かせない旨を必ず伝えて下さい。
車検切れ車両で公道を走ってしまったら、道路交通法車両法の無車検車運転になり、厳しく罰せられてしまいます。

検挙された場合、違反点数が6点、30万円以下の罰金もしくは6ヶ月以内の懲役の刑事罰、そして30日間の免停が待ってしまいますので絶対にしてはいけません。

さらに怖いのは、車検が切れているということは自賠責も切れている場合がほとんどです。
そうなると今度は自動車損害賠償補償法違反に該当し、無車検車運転の罰則に加えて違反点数が更に6点、50万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役という刑事罰がプラスされます。

こうなると計12点の減点になるので、90日間の免停となります。おまけに車検切れで事故を起こした場合、任意保険も保証されません。
そもそも車検切れは保険会社も契約対象外として扱うので、どれだけゴネても任意保険は保証されなくなります。

車検切れの場合は「ちょっとくらい大丈夫だろう」という安易な気持ちは捨てて、遠慮なく買取店に「車検が切れている」ということを伝えて下さい。伝えているにも関わらず「少しくらい走行しても大丈夫ですよ」と言ってくる買取店は危険ですので、その買取店での査定はパスしてしまいましょう。

売買契約後の車両取り扱い

車検切れ車両を査定してもらい、売買契約が結ばれた後は買取店が積載車で引き取りにくるか、仮ナンバーをつけて自走するかのどちらかになります。これはその買取店によって変わりますので事前に調べておきましょう。

引き取りしてもらうのはユーザーからすると楽でいいのですが、ここにも注意すべき点があります。それは引き取りは無料が当たり前というスタンスの会社もあれば、引き取りは有料が当たり前というスタンスをとる会社があることです。無料のつもりでいたのに引取料を請求された、という展開にならないためにも調査を欠かさないようにしましょう。

他にも、買取店が仮ナンバーを用意してくれるというケースもあります。買取店によっては積載車を持っていないお店もあるので、仮ナンバーを取得して公道を走らせて運ぶ形をとるわけです。

ただし、故障で動かない場合は無理な方法になりますので、この辺りは査定時にどのように運ぶのかも確認しておきましょう。この場合も、仮ナンバーを申請する際にかかる費用(1000円未満)を加算した引き取り料が発生するのかも確認しておきましょう。

尚、車両を売却する際は、必ず一括見積もりサービスなどを利用して複数の店舗から最も高い買取価格を出せる会社を調べるようにしてください。

車検切れ車両の処理方法まとめ: 車検切れ車両は「売却」を優先に考えて処理をした方が、損が少なく済む。

車検切れを決して甘く見ないこと

これは、18年以上整備工場に勤務している私の経験や、実際に聞いた話なのですが、まず、故意であるか否かに関らず、車検が切れたまま走行している方が意外と多いということと、こちらから車検が切れていることを伝えても、あまり重要に捉えてもらえないことが多いということです。

しかし、この記事でもご案内したように、車検切れや自賠責切れは立派な犯罪とみなされる可能性があり、状況によっては罪に問われることはもちろん、その場で車両が取り上げられたという実例もあります。

このように、車検切れの車を使用し、実際に罪に問われ罰則を受けている方も存在します。

そして、運転者や車の所有者には、走る凶器と言われる車の点検や整備が満足に行われていないということが、どれほど危険な行為であり、反社会的な行為であるかということをしっかりと認識し、自分を含め全ての人の安全を守る責任があるということを自覚する必要があります。

車検切れ車両でも、結構な価格で売却ができる

車検切れ車両は僅かな減額対象になりますが、それでも十分買取り対象となります。
そもそも車を売却するタイミングというのは、車検が切れる直前がほとんどです。

仮に車検が1、2ヶ月残っていても、車検切れ車両と買取評価額はそんなに変わらないということも、是非知っておくと判断の基準になるでしょう。

車検は1ヶ月前から受けられるので、買取店はどちらにしろ車検を後々通してから再販することになります。
したがって、 「車検が切れている=価値がない」とは思わないで下さい。 中古車の販売価格が高い年式の古い車両を持っている人が、その車両を手放す時に勘違いしやすいことですので気をつけるようにしましょう。

もちろん、再度車検を通したり廃車処理を選ぶことも間違いではありません。

しかし、冷静のなって考えてみると、ある程度まとまった資金を車検切れ車両売却によって手に入れることで、次の購入車両の頭金にすることが簡単にできるわけですから…。

やはりそのことを考えると、車検切れ車両の処理は「スッパリと売却」がも理にかなった選択肢であることは間違いないといえます。

MIKI
MIKI

お願い、ちょっとまって…「継続車検」「愛車の買換え」結局どっちが本当は有利なの?

★実は…車検をやめて「車を高く売る」方が得をする?

それ…実は正解の可能性が大きいです。 なぜならば、 車検前=車を高く売る最後のチャンス でもあるからです。

車検費用が高額ならば、むしろこれを機会に車を高く売ってみてはどうでしょうか?
車検が近付くタイミングは、多くの方にとって愛車を高く売って、新しい車を買い替える軍資金とできる絶交のタイミングでもあります。
勿論、 車検が切れる前のタイミングの方が買取相場価格はずっと高額になります。 

もし、愛車を高く売るなら業界最大手のかんたん査定ガイドがオススメです。

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まずはご自身の愛車査定相場を調査した後、冷静に「売却か車検か」を選択してください。

  ※無料一括査定をしても必ず車を売却する義務はないので安心です。  

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