ユーザー車検前チェックポイント:ステアリングラックブーツ

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KumagaiShohei

KumagaiShohei

自動車検査員、国家自動車整備士
車検のプロ。長年、中古車販売会社にて保証の判定や、提携工場様との折衝、技術相談に携わる。国産車ディーラーの整備士として社会人デビューし、国産車ディーラー退職後も自動車関連の会社に勤務中。

車検費用を安くできる究極の方法として知られるユーザー車検。

そんな究極の方法に、今度こそ挑戦しようと思っている方も多いのではないでしょうか?

けれど、万が一不合格になってしまったら、余計に手間と費用が掛かるのが心配になって、なかなか勇気が出ない方も多いはずです。

実際、車検には保安基準という法律によって決められた基準がある以上、何をやっても合格しないことも珍しくありません。

しかし事前にしっかり準備をし、車検に落ちてしまう恐れがある項目をあらかじめ把握しておけば、余計な費用や時間をかけないようにすることができます。

このページでは、ステアリングラックブーツに関する項目に焦点を当て、特に指摘されやすいポイントや、指摘された際の対象方法を紹介していきます。

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ステアリングラックブーツとは

まずは本題に入る前に、一般の方にはあまり馴染みのない部品と思われるステアリングラックブーツについて紹介していきましょう。

自動車には、タイヤやドライブシャフトといった回転するものと、サスペンションやステアリング(操舵装置)といった稼働するものがあり、各可動部分を保護する目的で、さまざまなブーツと呼ばれるゴムや樹脂でできたカバーが用いられています。

そして今回ご紹介するブーツは、その中の1つである「ステアリングラックブーツ」です。

自動車のステアリング機構の種類

自動車に使われているステアリング(ハンドル)機構の方式はボール&ナット式と、ラック&ピニオン式の2種類があります。

ボール&ナット式は古くから使われている方式で、大きな操舵力が得やすく耐久性もあり、現在でもトラックやバスなどの大型車や、最近まではベンツなどの高級車にも使われていました。

しかし、ステアリング操作に対するレスポンスの悪さなどのデメリットもあり、パワーステアリングの技術が進歩し普及していくに従って、ラック&ピニオン式に取って代わられるようになり、今では乗用車のほとんどがラック&ピニオン式を採用しています。

ステアリングラックとは

ラック&ピニオン式はボール&ナット式に比べ構造が簡単で、ステアリング操作に対する反応も良いという特徴を持っています。

ラック&ピニオン式の仕組みは、ステアリング(ハンドル)から繋がるステアリングシャフトの先端に、ピニオンギヤと呼ばれる小口径の歯車と、板状の棒に歯切りされたラックを組み合わせたものです。

このピニオンギヤが回転すると、ラックが水平方向に移動します。

自動車では、この水平移動するラックの延長線上にタイヤがあり、向きを変える仕組みになっています。

そしてこのラックと、ラックに取り付けられるタイロッドのボールジョイントを保護するために、樹脂やゴムでできたブーツが用いられているのです。

ユーザー車検にて検査される内容

ユーザー車検でステアリングラックブーツが検査されるタイミングは、検査ライン終盤の、検査官が車の下に潜って検査する下廻り検査の時となります。

ブーツ切れ

まずステアリングラックブーツで最も多く指摘される内容は、ブーツ切れです。

上記で述べているように、ステアリングを操作するとラックが左右に移動し、ステアリングラックブーツは伸び縮みし追従しています。

しかし、ステアリングラックブーツは樹脂やゴムでできているため、時間の経過とともに劣化および硬化していき、少しずつステアリングラックの動きについていけなくなり、ひび割れが入り始め、最終的には切れてしまうわけです。

パワーステアリングオイル漏れ

これは油圧式パワーステアリングの車両限定の症状ですが、ステアリングラックは常にパワーステアリングオイルに触れており、ステアリングギヤボックスのケースには、パワーステアリングオイルが外に漏れないよう、オイルシールが使用されています。

しかし、やはり時間の経過とともに劣化し、パワーステアリングオイルがステアリングラック摺動部からステアリングラックブーツの中に漏れてくることがあります。

これは本来、漏れてはいけない部分であり、ステアリングラックブーツにもパワーステアリングオイルを止めておく能力はありません。

となると、結果的にステアリングラックブーツを固定している部分からパワーステアリングオイルが漏れ出し、オイル漏れという指摘を受けてしまうことになります。

また、このパワーステアリングのオイルがステアリングラックブーツに大量に溜まると、ステアリングラックブーツの劣化を早める結果に繋がりますので、放置は厳禁です。

指摘されてしまった場合の対処方法

万が一ステアリングラックブーツの切れや、パワーステアリングオイルの漏れを指摘され不合格になってしまった場合の修理方法をご紹介しましょう。

ステアリングラックブーツ切れの対処(修理)方法

ステアリングラックブーツが切れてしまった場合は新品と交換する必要がありますが、交換作業においてタイロッドとタイロッドエンドを切り離す作業が必要になるため、かじ取り装置の分解整備に該当し、認証工場以上の整備工場で作業する必要があります。

作業手順としては、タイロッドエンドとナックル(ハブやホイールの根本)を切り離し、タイロッドからタイロッドエンドを取り外したのち、ステアリングラックブーツを抜き、新品のステアリングラックブーツと交換し、分解した逆の順番で戻していくというものです。

作業手順としてはさほど難しいことはないのですが、実はステアリングラックブーツは、ステアリングギヤボックスにバンドで固定されていて、交換した際は、新品のバンドを使いしっかりと締め上げ固定する必要になります。

しかし、車種によっては非常に作業スペースが狭い場合があり、工程数の割には時間のかかる作業になることも珍しくありません。

また、タイロッドとタイロッドエンドを分解しているため双方の長さが変わってしまい、サイドスリップ(トー)がずれてしまうため、サイドスリップ(トー)の調整作業が必須です。

交換にかかる費用ですが、部品代が2,000円~3,000円、工賃は車種により多少の違いはありますが、片側8,000円~12,000円前後かかります。

交換にかかる時間は、サイドスリップ(トー)の調整を含め、片側おおむね1.5~2時間程度必要であるため、通常は預かり作業になります

パワーステアリングオイル漏れの対処(修理)方法

ステアリングラックブーツ部からのオイル漏れを指摘されてしまった場合の対処(修理)方法については、現在の車種のほとんどが、ステアリングギヤボックスごと(アッセンブリー)の交換になってしまいます。

10数年前までは、該当するオイルシールのみの交換ができていたのですが、現在は部品代が低下してきて分解の工賃とあまり差がないことなどが理由で、オイルシールの単体交換は行わなくなりました。

ただし、油圧式パワーステアリングギヤボックス本体の値段は、60,000円~80,000円と高額になってしまいますので、通常は中古品やリビルト品を使用します。

中古品であれば15,000円~30,000円程度、リビルト品であれば40,000円~55,000円程度に抑えることが可能です。

交換工賃は車種により開きはありますが、15,000円~30,000円程度かかります。

中古品とリビルト品の違い

パワーステアリングオイル漏れや作動不良などでステアリングギヤボックスの交換が必要になってしまった場合、新品部品は高額であるため中古部品かリビルト品を使用することが一般的になっています。

中古品は大丈夫なの? リビルトってなに? と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に違いと特徴をご説明します。

・中古部品

その名の通り中古品ですが、よほど安価なものでなければ状態や作動確認はしてあるため問題はありません。

・リビルト品

リビルド品とは、中古品を1度分解し、消耗品などを交換しながら組みなおされた部品のことで、ものによっては新品より状態が良い物まで存在します。

もしも切れたまま放置したら

本来、検査官に見落としがあってはならないのですが、ステアリングラックブーツは車種によっては非常に見えづらい場所にあるため、場合によっては見落とされてしまうこともあり、切れたまま放置してしまっていることも少なくありません。

ここでは、そうした状態を放っておくことで発生しうる危険について、簡単に紹介していきます。

なぜ切れたままでは危険なのか

ステアリングラックブーツの中には、ステアリングラックとタイロッドのボールジョイントが入っていますが、ステアリングラックブーツが切れてしまうと内部のグリスはなくなり、代わりに砂や水などが侵入してくることとなります。

ステアリングラックやタイロッドのボールジョイントは金属でできていますので、大量の水分に触れることによって腐食し錆びてしまいますし、ラックやボールジョイントに砂などが入り込むことも好ましくありません。

振動や異音は要注意

ステアリングラックや、タイロッドのボールジョイントの錆や砂が入り込んだ状態で最初に現れる症状が、振動や異音です。

特にタイロッドのボールジョイントは、腐食することにより痩せていくことによりガタができ、ハンドルを回した際に「コツコツ」と小さな異音や振動が生じます。

しかし、その異音や振動は極僅かであるため、一般の方が普通に運転している状態で気が付くことは不可能であり、症状がハッキリわかるような段階では、最悪ボールジョイントが抜けてしまう寸前ともいえるため大変危険です。

そのため症状の有無に関わらず、ステアリングラックブーツが切れている場合は、早めの交換をオススメします。

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