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引用:https://www.facebook.com/MitsuokaTokyo/
光岡車に乗っている方で車検を受けようと考えている場合、まず依頼先の候補に上がるのは購入した店舗か、近所のフィアットディーラーだと思います。
けれどディーラーの車検には、どうしても高くなるというイメージが否めません。
しかし、ディーラーの車検が他の整備工場などと比べて高いのには、相応の理由というものがあります。その点を理解すれば、きちんと納得して車検を通すことに繋がるというものです。
そこで今回は、光岡系列ディーラーでの車検の詳細と、実際の相場について紹介していきますので、ディーラーで車検を受ける方は参考にしてみてください。
目次
光岡ディーラーでの車検

引用:https://www.facebook.com/MitsuokaTokyo/
自動車メーカーにとって大切なアフターサービスは数多くありますが、中でも一般ユーザーの関心が最も高いのが車検です。
まずは自動車メーカー光岡としての車検への考え方、取り組み方について見ていきましょう。
自動車メーカー光岡の特殊な形態
自動車メーカー「光岡」は、日本のメーカーとしてはかなり特殊な部類となり、光岡の看板を掲げている店舗は「ショールーム」機能がメインです。
他にも光岡はショールームや、輸入車の中古車販売店としてBUBUというディーラーを運営しています。
そのため光岡自動車の車検の紹介は、BUBUを中心にして行います。
輸入車をも扱う技術力

引用:https://www.bubu.co.jp/
BUBUはGMやシボレーといったアメリカ車だけでなく、ランボルギーニなどのスーパーカーメーカーの正規ディーラーでもあります。
つまり正規ディーラーである以上、一定以上の知識や経験が、単一メーカーのみ運営のディーラーよりも遥かに多く必要になってくるのです。
何より光岡車は市販されている国産車を改造した、いわゆる「パイクカー」が多いメーカーになります。
元のメーカーは、トヨタ、マツダ、日産など様々で、それぞれのメーカーが持つクセなども必要であると同時に、その経験やデータは日々蓄積されているのです。
それほどまでに幅広くディーラーとして営業している会社は少なく、そのぶん高い技術力があると言えます。
全国展開のネットワーク
ディーラーに出す魅力の一つに、独自のネットワークがあります。
転勤などでお引越しされることがある方も少なくないと思いますが、県外など遠方に引っ越されてしまうと、それまで出していた工場に車検や修理に出せなくなってしまいうのが悩みどころです。
もちろん色々な依頼先があるため車検をどこでも行うことは可能ですが、やはり同じ工場に出すことは、その車の修理履歴や交換履歴などがわかるため、無駄な整備を避けやすくなります。
また、マイナートラブルなどの症例は、各店舗(工場)単位や、極端に言えば整備士個人単位で経験や知識として蓄えられていることが少なからずありますので、より避けやすくなるのです。
ディーラーの整備士は、マイナートラブルや経験したことがない作業に直面した際、まずはメーカーのデータベースにて確認を行います。
もちろんこのメーカー規模でのデータベースを使用できることも、非常に大きなメリットの一つですが、全国展開している正規ディーラーでは、営業所間や各整備士間での情報のやり取りも頻繁に行われ、このローカルな情報が時に大きな力になることが多くあるものなのです。
大規模なディーラーと聞くと、設備やシステムなどのハード面の充実に目が行きがちですが、実はそういったソフト面も充実しているのです。
各種最新テスター
クラシカルな見た目が人気の光岡車ですが、中身は当然のことながら最新車種ですので、ほとんどの機構にコンピューターが搭載され、複雑な制御を行っており、無駄なく、迅速に点検や作業をするためには、その車種に合った最新テスターが欠かせません。
しかし光岡車は既存メーカーの車をリメイクした、いわゆるパイクカーのため、各種最新のテスターを完備しているため安心です。
マイナー性が生む些細なミスは起きない
また私の経験談になりますが、光岡車はかなりマイナーな車種のため、若い整備士の中には外車と勘違いし、輸入車向けの料金を案内してしまうことがありました。
もちろんその時は私が気付き訂正したのですが、光岡を知らないということは、ごく稀に耳にする話です。
もちろん料金の間違いも大問題ですが、いざ修理や点検の際にも工賃の算出を間違えてしまうなどの懸念もあります。
その点、光岡正規ディーラーでは、そのような心配は要らないため安心です。
光岡ディーラー車検基本料金

引用:https://www.facebook.com/MitsuokaTokyo/
光岡ディーラーの車検基本料金と、国産車ディーラーでの車検基本料金を比較してみたいと思います。
なお比較する車両は光岡ビュート、トヨタヴィッツ、日産マーチでの法定費用と追加整備費用を除いた金額です。
トヨタディーラー車検基本料金(ヴィッツ)
24ヶ月点検基本料金・・・¥17,280
継続検査料・・・¥10,800
手続き代行料・・・¥9,720
合計・・・\37,800
日産ディーラー車検基本料金(マーチ)
基本整備料金・・・\ 23,004
保安確認検査料・・・¥8,640
検査代行手数料・・・¥9,720
合計・・・\41,364
光岡ディーラー車検基本料金
車検基本費用・・・\38,988
継続検査費用・・・¥8,100
車検代行費用・・・¥9,180
合計・・・¥56,268
同車格の車両で、国産車にも関わらず約1.3~1.5倍程度光岡ディーラーの方が高いという結果になりました。
光岡車の中身は国産車ですが、特にボディや内装などがオールハンドメイドで変更されています。
そのため、車種によってはバッテリー交換一つとっても、取り外さなければならない部品が多く発生するなど、通常の国産車より多く手間がかかってしまうのです。
従って、輸入車と同じような費用がかかってしまったとしても、致し方ないと言えるかもしれません。
しかし、光岡ディーラーは直営のBUBUをはじめ、特約店として、日産ディーラーなど直営ではないディーラーも多く存在します。
そのためその特約店の事業母体がなんであるかにより、価格に多少の違いがあるようです。
こういった割高な車検に抵抗がある方は、車検タイミングを機として、スパッと新しい車両に買い替えてしまうほうが良いかもしれません。
車検総額は上記の店頭表示価格だけで済む?(答えはNo!)
※尚、上記の金額に加えて、必ず支払わなければならない法定費用(自賠責保険2年分、3万3千円程度、自動車重量税2年分、約20,000円~、印紙代等…通常は合計6~7万円前後)がプラスされることを忘れないでください。
※また、上記金額は劣化パーツ交換、消耗品交換などを全く行わなかった場合の金額ですので、実際の車検時にパーツ交換や消耗品交換があった際は、更にその分のパーツ代、消耗品代、工賃が上乗せされていきます。

光岡自動車の車検代金を安くする方法
光岡ディーラーでの車検は、高い整備技術力と引き換えに、他の国産と比べては割高な価格となることががわかりました。
しかし、車検代金は基本的に低料金に抑えておきたいと考えるかたも、オーナーの中には珍しくありませんので、光岡自動車の車検代金を安くする具体的方法をお教えします。
1.ディーラー車検を頼む際は、交換消耗品、交換パーツ等すべての細目を自分自身で確認する。
車検の手続きは面倒なものです。
なので、「基本的にどのような整備をするかはすべてディーラーにお任せです」と考えている方もいるようですが、不要なパーツ交換や消耗品交換を避けるためにも、相手がディーラーでも、整備細目は逐一自分自身でチェックをすべきです。
その上で、「不要なオイル交換などを気が付いたら上乗せされてしまっていた」といったことがないように気を付け、コストを削っていくべきでしょう。
2.ディーラーだけでなく車検専門店に相見積もり
ディーラー車検オンリーと考えがちな光岡自動車オーナーですが、できるならば、車検専門店からも同時に相見積もりを取っておき、冷静に双方の価格と整備内容を比較すべきです。
車検整備における交換パーツなどが一切ない状況ならば、車検基本代金は明らかに専門店の方が安いため、ディーラーよりは総額も抑えることができます。
3.高額で車両が売れるうちに売却し、不要な車検を避ける。
光岡自動車のみならず、継続車検タイミングは全ての車両を高く売るためのタイミングでもあります。もしも、今所有の光岡自動車を、これからかなりの長期間保有し続けるつもりではないならば、車検が切れる前のタイミングで売却してしまうのも賢いやり方です。
車検前に高額で車両売却ができれば、車検代を浮かすことができる上、新しい車両を購入するための軍資金も一気に入手できます。
当然ですが、光岡自動車車両を高額で査定売却する場合は、一括査定サイトなどを利用して複数の買取店から同時に見積もりを取りつつ、最も高額な査定額を出す業者に売却をすることを心掛けるのは必須です。
尚、当方調査でアバルト高額買取が出やすい査定サイトは下記となっています。
高額査定1位:Goo買取
高額査定2位:かんたん車査定ガイド
高額査定3位:ズバット車買い取り比較
光岡自動車はどのようなメーカーなのか?

引用:https://www.facebook.com/MitsuokaTokyo/
光岡車の魅力は、何と言っても唯一無二のデザインでしょう。
そのため、中には光岡と知らず見た目だけに惚れ込んで購入した方も少なくないのではないでしょうか。
ここからは、簡単ではありますが光岡自動車について紹介していきます。
オールハンドメイド
光岡自動車の製造する車は、単に見た目が往年のクラッシックカーのように個性的な見た目だけが魅力ではありません。
多くの部品はその都度、鉄板を成形し溶接し製造され、ほとんどの工程が職人による手作業で製造されているのです。
そのため生産できるのは1日に1台、大手メーカーが1日に1万台生産する能力があることを考えると、相当な手間暇がかかっていることが想像できます。
そこまでこだわる理由は、往年のクラッシックカーの100年経っても色あせない美しさを再現するためであり、大量生産のために行われている製造方法では再現できないのです。
確かに、実際にガリューやビュートなどの光岡車を近くで見ると、現代の大量生産されている車両では考えられない複雑な曲線で構成されていることがわかり、年数が経ってもボディの歪みが少ないという印象があります。
こうした拘りが、熱烈なファンの方を魅了しているのです。
美しいものには棘がある
これまで光岡車のことを褒めてきていますが、それには製造の仕方や理念に、長年車業界に携わる者として共感でき、また、再認識させられるところが多くあるからです。
しかし、数が少ない希少車で、さらにこだわりのパーツを駆使しているとなると、いざ整備が必要になった場合には、その特異な形状のボディパネルが邪魔をして、通常の作業では不可能になるケースがあります。
また、万が一ぶつけてしまったような場合、交換パネルなどが存在しない以上、メーカーに頼んでそのパーツのみ特注するか、破損してしまったパーツを板金等で1から成形するしかないため、相当腕に自信のある板金屋さんでない限り、受付すらしてもらえません。
これは大袈裟な話ではなく、実際に私の知人が所有していたガリュー1が、駐車場で当て逃げされて近所の板金工場に相談したところ断られたという実話です。
まとめ – 車好きがあちこち彷徨った挙句、光岡にたどり着く。車検代金も当然、他国産より高めを覚悟。

引用:https://www.facebook.com/MitsuokaTokyo/
通常の国産自動車メーカーと異なり、デザインに重きを置くパイクカーを取り扱う光岡自動車のオーナーは、これまで、国内外の車両を散々乗り継いできた方がほとんどです。
つまり、それなりの経験値を積んだ車好きのオーナーが多いため、車検代金が他国産メーカーよりも割高なことはあまり気にしない方がほとんどです。
とはいえ、ディーラー以外でも車検整備を受けたい場合は、先にふれたように板金などの故障個所を一緒に直す場合でなければ、車検専門店などでも問題なく受け付けてもらえますので、どの程度の整備や修理が必要なのかを勘案して、車検委託先を選ぶのがよいでしょう。