自動車を所有していれば、必ず避けては通ることができないもの。それが車検です。
国が定めた安全基準、正確には保安基準に適合しているかを一定の期間を設けて確認することであり、自動車を使用する上で最低限の安全を確認すること。
必要であることは誰しもが認識していることですが、その出費は決して無視できません。
かと言って、費用が抑えられるユーザー車検では不安が残ります。
こうした問題を前にした時に、多くの人が委託先の候補として考えるのが「車検専門店」ではないでしょうか。
ここでは代表的な車検専門店である「車検の速太郎」の特徴などをご紹介していきたいと思います。


車検の速太郎とは

車検の速太郎福山店(引用:http://nttbj.itp.ne.jp/0849418880/index.html)
「車検の速太郎」は、2002年に広島で発祥した比較的新しく、近年どんどん加盟店を増やしている注目の車検専門店です。
そんな車検の速太郎の特徴などを紹介していきましょう。
運営企業情報
名称 株式会社 速太郎本部
所在地 広島県広島市
店舗数 100店舗(2015年時点)
グループ運営方式 フランチャイズチェーン
単純明快な価格設定
一口に乗用車と言っても、軽自動車からRVまで様々な車種があり、大きさが違えば点検にかかる時間と労力に差が出やすくなるのが一般的です。
そのため車検時にかかる基本点検料は、車の大きさによって違うことが当たり前でした。
ところが車検の速太郎の基本料金は、軽自動車・RV・バン・セダンなど全車種一律で税込み14,040円となっています。
こうした金額が安いことも魅力のひとつですが、完成検査料や車検手続き費用など、一般の方には違いがよくわからないような手数料は一切かからず、シンプルなポッキリ価格となっていることが大きな魅力です。
業界最速レベルの時間
インターネットで車検先を検索していると、よく「最短45分!」という宣伝文句が目に付きますが、車検の速太郎でもこの時間で車検を行えることを謳っています。
これはユーザーと共に交換必要箇所を確認する立会い車検としては、業界最速レベルの速さです。

優待特権でお得
シンプルかつ格安な料金設定が売りの車検の速太郎ですが、インターネットで予約することで1,000円、60歳以上の方や身体障害者手帳を持っている方は3,000円引きになるなど、さらにお得な優待特権があります。
車検の速太郎が安くて早いのは何故か?

車検の速太郎 向洋店(引用:http://hayataromukainadaten.com/shop.html)
車検にかかる費用や、車検に要する時間は、少なければ少ないほど良いという方がほとんどだと思います。
ですが、ただ安く、ただ早いだけでは逆に不安を感じてしまう方が多いのも事実です。
こうした不安を解消するためにも、車検の速太郎で行われる車検の速さと、安さの理由を見ていきましょう。
速い理由
①車検専門の検査員・整備士の2人体制で役割分担をして検査をする
ユーザー車検代行業者を除き、ディーラーや車検専門店に車検を委託した場合には、いわゆる車検の部分である「検査」と、法律で定めた法定点検を行うことが義務付けられています。
そして通常の法定点検のみで30分~60分、保安基準適合標章発行などの事務作業を含む完成検査で30分程度の時間を要するのです。
その他、車検に関わる様々な業務を一つずつ順番にこなしていては、とても45分では終わらせることができません。
そこで車検の速太郎では、複数人で同時に作業できるところは同時に行い、45分という短時間の車検を実現しているのです。
②車検専門の検査ライン・コンピューターシステムを導入している
自動車の仕組みが日々進化しているのと同じように、車検にかかわるシステムもどんどんコンピューター化され進化しています。
昔は自動車検査員がアナログな検査機器の数字を手書きし、車両重量などを計算するなど多くの手間がかかっていました。
しかし点検記録簿や指定整備記録簿、保安基準適合標章の印字まで、すべてがユーザー情報と紐づけされ、コンピューターで印字できるシステムになっています。
③予約制だから、計画的で効率良く車検を進められる
車検工場の中には、悲しいことに少ない人数で複数台の車検を同時に行っているところがあるのも事実です。
多くの車検台数をこなせばその分の収益は上がりますが、時間がかかるだけでなく、整備士たちには大きく負担がかかり、作業の正確性を欠くことに繋がってしまいます。
しかし車検の速太郎では完全予約制を取っているため作業が重複するようなことがなく、人手不足などによる遅延が起きないような仕組みを取っているのです。
安い理由
①整備士と車を見ながら車検を進めるので、不明瞭な部品交換がなくなる
自動車には多くの部品が使われており、車検にも大きく関わってきます。しかし使用されている部品には専門的なものが多く、一般の方にはよくわからないことばかりです。
それなのに何の相談もされず部品を勝手に交換されてしまったとしたら、それが本当に必要な交換だったのかわからず、不満の残る車検となってしまいます。
そこで車検の速太郎では、整備士がユーザーと一緒に実際の車を見ながら、専門用語を使わず説明してくれるので、不明瞭な部品交換がされることなく、納得して車検が受けられますね。
②そのまま乗って帰れるので、代車と車を預かるスペースが節約できる
車検の速太郎では町で受ける車検が前提であるため、代車や車両保管スペースが省力でき、その分のコストを下げることが低価格に繋がっています。
③来店してもらうので、引き取り・納車のコストがかからない
ユーザーの自宅や職場などに車を取りに来てくれて、車検が終わったら届けてくれる。
とても便利で助かるサービスですが、ユーザーの車の引き取りや納車には必ず2人のスタッフが必要であり、その分の人件費はユーザーが支払う料金に上乗せされているのです。
つまり土日や祝日に車検が行える指定工場であれば、ユーザーの都合のいい時に自ら持ってきてもらうことで、納車引き取りにかかるコストを削減できるようになります。
④45分のスピード車検だから効率が良くなり、車検代を安く設定できる
予約制にすることで効率よく入庫してもらい、時間の無駄を省いて効率よく車検業務をこなすことが、コスト削減につながっています。
⑤一度にたくさんの車をまとめて登録するので、代行料が「0円」になる
車検の速太郎などの車検専門店やディーラーでは指定工場であるため、土日祝日でも車検を通すことが可能なのですが、新しい車検証を発行するためには、整備工場が各陸運局に申請を出す必要があります。
その申請をまとめて行うことで、他の業者の料金表に乗っている申請手数料や手続き代行料といった項目を無料にしているのです。
車検の速太郎車検基本料金

車検の速太郎 野並店(引用:http://potos.co.jp/)
チャレンジ車検は一般的なディーラーと比較してどの程度金額差があるのか、具体例をもとに見ていきましょう。
※チャレンジ車検はメインメニューである“チャレンジ車検”の金額です。
※例:小型自動車(~1.0t未満、ヴィッツやフィットなど)で、同県内での比較です。
国産ディーラーA 車検基本料金
24か月法定点検・・・¥ 12,420
継続検査料・・・¥ 9,072
代行手数料・・・¥ 12,960
合計・・・\ 34,452
国産ディーラーB 車検基本料金
車検基本料金・・・¥ 18,140
保安確認検査料・・・¥9,100
検査手続き料・・・¥12,420
合計・・・\39,660
車検の速太郎A店 車検基本料金
基本車検料金・・・\14,040円
車検諸費用・・・\0
合計・・・\14,040
車検の速太郎B店 車検基本料金
車検基本料・・・\8,085
車検諸費用・・・\0
合計・・・\14,040
ディーラーの金額は大きく違いませんが、注目すべきはやはり車検の速太郎の料金です。
ディーラーでも車検専門店でも、所在している地域により同じブランドであったとしても価格差が生じるのが普通ですが、車検の速太郎では全国どこでも同じ価格なので、かつシンプルに1項目のみのため、非常にわかりやすい価格設定となっています。

まとめ

引用:http://www.hayataro.com/
車検の速太郎は比較的新しい車検専門チェーンであることから、他の既存業者ではユーザーに伝わり辛かった料金面を、非常にわかりやすく設定しているのが大きな特徴です。
ディーラーなどと比べると、かなりわかりやすく、安価な価格設定である車検専門店ですが、まだまだ一般の方には伝わりづらい点は否定できません。
ただし先述したとおり必ず地域差があるため、すべての工場で基本料金を一律にするには無理があります。そのため車検の速太郎の料金設定は、最安値とはなっていません。
車検専門店はどこも創意工夫をこらし、独自のサービスを提供しています。
これから車検をお考えの方は複数の見積りを取って比較することで、自分に最も合った委託先を見つけることができるのです。