絶版車両とは、どういった車のことを指すか知っていますか? ちなみに、ただ年式が古いだけの車が絶版車になるとは限りません。きちんと絶版車両にも定義が存在します。
そこで今回は、絶版車とはどういった車のことを指すのか、査定時にどのような影響を与えるのか、高額査定は見込めるのかの3点について紹介していきます。現在、絶版軽自動車を所有しているが、車検(軽自動車車検)を通すかどうか思案中…というかたは、売却を考えてみてはどうでしょうか。
絶版車両と定義されるもの
絶版車両とは、モデルチェンジをした車種や不人気を理由に、メーカーが生産終了した車のことを指します。明確な定義はありませんが、主に10年以内に販売されていて生産終了になった車を絶版車とするケースが多いです。
車は発売されてからの人気度合いで、その後も生産するかが決まります。人気があればモデルチェンジされて存続しますが、いずれは絶版車になる日が来るわけです。けれど生産終了した直後は、まだ絶版車両として扱われません。最低でも生産終了から15年ほど経っていなければ、絶版車両として扱わないということですね。

軽自動車で人気のある絶版車
どの車種が軽自動車の絶版車として人気があるのか、気になる人も多いと思いますので紹介していきましょう。ここでは15年以上〜30年程度経過した車と、生産終了しても人気が衰えず買取り相場でも値段が落ちない車種まで幅を広げて紹介します。
各メーカーの代表的な人気絶版車
・スズキの人気絶版車
カプチーノ、ツイン、キャラ、ジムニー(初期型)、アルトラパン(初期型)
・ダイハツの人気絶版車
ネイキッド
・ホンダの人気絶版車
ビート
・スバル
サンバーディアス
・マツダ
AZ−1
以上が、各メーカーの人気絶版車です。生産終了してまだ10年未満の車種もあれば、20年ほど経つ車種もあります。ですが、これだけではなく軽ワゴンや軽トラック、軽バンは生産終了したモデルでも中古車市場では人気が高いので、買取り価格も同じく高くなる傾向があります。

絶版車両・生産終了車が持つ武器
絶版車両や生産終了した車種というのは中古市場でしか購入できない上、台数は年々減っていくため強力な武器となります。新車やまだ新しい車種の中古車は台数が選ぶほど多いので価格競争になってしまいますが、台数が減っていく生産終了車や絶版車は価格競争とは無縁です。むしろ、販売する店は強気で価格を設定してきます。欲しい人は法外な金額を出してでも買うことを知っているからです。
となると、やはり年々台数が減っていく生産終了車や絶版車は、査定時でも査定業界の常識は通用しなくなると言えるので、大きなアピールポイントとなるでしょう。あくまで人気があることが前提となりますが、中には人気がない15年落ちの絶版車両でも、状態が割とよければ高額で買取りしてくれるケースもあります。
どういうケースかと言うと、部品取り車として利用価値が高いと判断された時です。実際に古い車ばかりを集め、車として販売するのではなく、部品取りとして利用して商売をしている会社もあります。
要するに、1つ1つの部品をバラして定価以上の金額で販売するわけですが、何故こんなことをして商売ができるかわかりますか? これにはメーカー側の部品製造保有年数が、大きく関わっているのです。
メーカーは最低10年間は、発売した車種の部品を製造しなさいと義務づけられています。人気のある車種かどうかでその年数は変わりますが、早い車種なら15年ほどで部品も廃盤となってしまうわけです。
となると、例えば事故をした車で外装部品などを交換しなければいけないという時に、新品が廃盤で注文できない場合は中古を使わざるを得なくなります。新品はない上に、中古車市場でも徐々に姿を消してきているとなると、元の定価などあってないようなものです。だからこそ、販売する方は強気な価格設定をしてきます。
こういったケースを見越した上で、絶版車で人気があまりない車でも、状態がよければ価値を高く見て買い取ってくれる業者も出てくるのです。これも、現行車ではありえない絶版車ならではの武器と言えます。
絶版車両の買取相場
絶版車両は、査定でも高額買取りが見込めます。ただし、その価値がわかる業者だけに限られますので、普通の買取業者よりも数は少ないです。最低15年は経ってしまっているので、通常の業者の査定では「古すぎて価値のない車」という評価になってしまいますので、業者の選定を見誤らないように気をつけましょう。
絶版車両を買取りに出すなら、絶版車両を専門で買取りしている業者に出すのが1番です。こういった業者は骨董品を見極める目を持っているので、その価値を高く評価してくれます。つまり絶版車両を高額査定してもらうには、骨董品を見極める目を持った査定士に見てもらうことが不可欠です。
しかし、骨董品の価値を見極められる目を持った査定士は、あまり多くありません。そこでまずユーザーの前に立ちふさがるのが、そうした査定士と出会えるかどうかという壁です。この壁を乗り越えられなければ、絶望的なぐらい安い買取り価格を提示されるという未来が待っているので、何が何でも探す必要があります。

絶版車両を高額査定してもらうためには?
最後に、絶版車をできるだけ高く買取りしてもらうための策を紹介します。まず第一に、自分の乗っている車種が古ければ、買取業者に売却しようとしている車両の情報を教えるようにして下さい。主に伝えておくべき内容は以下の通りです。
・ワンオーナーなのか否か
・中古車で購入したのか否か
・どのくらいの頻度で動かしていたのか
・車庫駐車なのか青空駐車なのか
・修復歴以外にも外装の修理歴はないか
・走行距離は正しい数字なのか
・メンテナンスはどのぐらいの頻度でしていたのか
以上が、事前に査定士へ伝えておきたい車両の情報になります。かなり事細かではありますが、なるべく漏れのないように伝えて下さい。それによって査定金額が大きく変動します。
そして忘れてはならないのが、先述した通り価値を見極められる査定士に査定してもらうことです。1社2社程度では本当の買取り価格はわかりませんので、複数社に査定してもらい価値を高く見てくれる業者を探して下さい。
オススメの方法は、一括査定見積もりという便利なサービスを利用することです。このサービスは、まさに絶版車乗りであればうってつけと言えます。自力で絶版車両の価値を見出してくれる会社を探すのは難しいですが、一括見積もりサービスを使えば簡単に複数社で査定してもらえますので、見つかる可能性が高いです。
もしも査定に出す店の目算がついていないのであれば、一括見積もりサービスを使うことをオススメします。うまく価値を見出してくれる店に出会うことができれば、天と地ほどある価格差を体感することができるはずです。

まとめ
絶版車を欲しがっている業者は、それこそ喉から手が出るほど欲しがっているという事実は知っておきましょう。そうした業者であれば必ず高額査定してくれますので、間違っても価値のわからない業者に手放してしまわないで下さい。