軽自動車は中古車市場でも人気が高いため、車種を問わず、どこの業者も欲しがる傾向にあります。しかし、だからと言って軽自動車ならどんな車でも欲しがるというわけではありません。買取業者にも欲しがる軽自動車と、嫌がる軽自動車があります。
となると売却することを考えて、自分の車が買取店にとって欲しがる軽自動車なのか気になる人もいるでしょう。そこで今回は、買取業者が欲しがる軽自動車の傾向、特徴について紹介していきます。
買取店が欲しがる軽自動車の特徴
買取店は、在庫を抱えることを嫌います。特に軽自動車は回転率を重要視しており、できるだけ在庫として抱えないで即売れる車種を好む傾向にあるからです。では、すぐに売れる車とはどういった特徴があるのか見ていきましょう。
欲しがる特徴1:全体的に綺麗な車両
在庫を抱えないでもすぐに売れてしまう車とは、ユーザーのニーズと同じです。中古車を購入するユーザーは「新車ではない」ということはわかっていても、より状態のいい車を欲しがります。
買取店は、多くの人が綺麗な車を求めているというニーズを知っていますので、必然的に綺麗な車両を買い取りたいと思うのです。まずは内装や外装が綺麗であるかどうかというのが、買取店が判断するポイントとなります。
欲しがる特徴2:走行距離が少ない車両
軽自動車は走行距離が命です。年式が新しく、外装、内装ともに綺麗で、色は人気のホワイトパール、装備も文句なしという条件が揃っていても過走行の車両は欲しがりません。もちろん価値がないというわけではありませんが、買取店が欲しいか欲しくないかを言えば欲しくないというのが本音です。
軽自動車は他のクラスに比べても、過走行車になると著しく評価は落ちます。過走行車は購入して、すぐ壊れるというイメージが強く浸透しているからです。求める人が少なくなれば販売もしづらいので買取店は避ける傾向にありますので、軽自動車を売る時は走行距離が少ないうちに買取店へ持っていきましょう。
欲しがる特徴3:オークションでの売れ筋
買取りをした車両を業者オークションに流す業者は多いですが、そうなるとオークション各会場での売れ筋も重要な要素です。オークション会場は全国に多々ありますが、地域によって細かな売れ筋は違いますし、他にも季節性やモデルチェンジの影響でオークションの売れ筋は変わってきます。
極端な話ですが、今の売れ筋と1ヶ月後の売れ筋は変わっている可能性が高いです。ということはオークションの売れ筋とマッチしている車種であれば、買取店も欲しがるということですね。ユーザーからすると少し読みにくい項目でありますが、これも世間の需要と供給になりますので、自分の乗っている車の人気の有無が一つの指針となります。

欲しがる特徴4:グレードとオプションの人気が高い
グレードとオプションが違えば、その車の価値は変わります。ここが違うだけで中古市場の相場は変わってくるので、買取店から見れば人気の装備がついている車両を欲しがるわけです。例えばヘッドライトでいうならハロゲンよりもHIDの方が人気ですし、スライドドアでもパワースライドドアかそうでないかでも人気は変わります。
他にも口にはしないかもしれませんが、ナビ、アルミホイール、純正エアロ、HIDヘッドライトなどが装備されている車両は評価が高いです。それこそ、その場で即決を迫られるぐらい欲しがられますので、絶対に即決しないよう注意しましょう。

欲しがる特徴5:ワンオーナー車か否か
ワンオーナーかそうでないのかは、買取店がすごく気にするポイントでもあります。何故なら事故歴や修理歴がハッキリしないからです。ワンオーナーではないということは、あなたと合わせて最低2人に乗り継がれてきたということになりますよね? そうなると最悪の場合、事故歴や修理歴をごまかされている可能性があるため嫌がられます。
しかしワンオーナーなら乗ってきたのはあなただけですので、事故歴や修理歴はすべて把握しています。ということは100%ではないにしても、査定時の申告内容が信用できるのです。
他にもエンジンやミッションの癖なども、乗り手が違うと変わってきます。例えば、あなたの運転は急発進、急ブレーキをしない燃費重視だったとしても、前のオーナーが運転の荒い人であればエンジン、ミッションにかかる負担も思った以上に大きいのです。となると、早い段階で不具合が出てくることも十分に考えられます。
その点、ワンオーナーであれば安心して買取りできるということになるので、買取店はワンオーナー車を好みます。
欲しがる特徴6:付属品の有無
付属品とは、メンテナンスノートやスペアキーのことを指します。何故メンテナンスノートが重要視されるかというと、保証書がセットになっているからです。この保証書がないとメーカーの保証が受けられないため、これが揃っているか否かで買取店の欲しがり方が大きく変わります。保証が効かない車両は再販する際やオークションに出品する際に大きなハンデとなるから当然ですね。
スペアキーに関しても同じです。スペアキーはあることが当たり前ですので、ないとなるとやはりハンデを背負うことになります。買取店にもよりますし、致命的ではないですが、スペアキーがない車両を極端に嫌がる買取店があるのも事実ですので周囲しましょう。

欲しがる特徴7:ノーマル車か否か
軽自動車に限らず、ノーマル車であればまず売り手は見つかります。カスタム派の人は一から自分流に仕上げたいのでノーマル車を探す傾向にありますし、そもそも多くの人はカスタムした車両よりもノーマル車を求めているからです。
そのため再販するにしろ、オークションに出品するにしろノーマル車は売りやすいので、ノーマル車であるという点は買取店が欲しいポイントと言えます。
欲しがる特徴8:車検の残り月
車検が残りどれだけあるかでも、買取店の欲しがり方は変わってきます。残り3ヶ月、4ヶ月程度では意味がないですが、例えば1年以上残っていればそれだけで欲しがるでしょう。何故なら車検(軽自動車車検)が残り1年以上あるというだけでも再販の際にもアピールポイントになるからです。
中古車を購入するユーザーは余計なお金をかけたくないので、購入の際に車検が残りどれだけあるかもチェックします。長く残っていれば、それだけで余計な費用を払わなくて済むので購入候補にするユーザーも多いです。よって買取店は当然、欲しがると言えます。
欲しがる特徴9:人気のあるボディカラーか否か
ボディカラーでも、売りやすい売りにくいは分かれます。買取りたいと思う色、微妙だなと思う色に分かれますので、必然的に買取業者は売れるカラーを欲しがるわけです。
売れやすいボディカラー
- 白(パールホワイトなど)
- 黒(ブラックメタリックなど)
- シルバー
売れにくいボディカラーの例
- イエロー
- ブラウン
- グリーン
- パープル
上記の売れやすいボディカラーは、売れるどころか黙っていても売れる色ですので買取り業者が欲しがる傾向にあります。売れにくいボディカラーの場合は車種にもよりますが、需要はかなり低いです。それこそ10万円近くの金額を下げないと人気色と戦えないほどになりますので、ボディカラーには注意が必要になります。

まとめ
いかがでしたか? 買取店が欲しいと思う車両には、一定の法則のようなものがあります。要は自分たちが売りやすいと思うような車両を欲しがる傾向にあるので、今回の内容があなたの車に当てはまっているかチェックしてみてください。全部は無理かもしれませんが、いくつかだけでも当てはまっていれば買取店が欲しがる枠に入るため高額査定が期待できる可能性がありますよ。