軽自動車は市場でも人気があり常に安定した需要があるため、コンパクトカーなどの普通一般自動車に比べて売りやすく、オートオークションでは高値で取引きされる傾向にあります。
もちろん車種によって変わりますが軽自動車は乗用車、貨物車問わずこのような傾向があります。今回はそんなオートオークションへ出品する方法から落札されるまで一連の流れをご紹介したいと思います。
オートオークション会場は複数ある

画像引用:http://www.ussnet.co.jp/auction/
日本国内でオートオークションが開催されている会場は全国至る所にあります。信用性の高い会場もあれば騙してなんぼの低レベルで信用性のない会場まで実に多くの会場で日々、競りが行われています。ここでは比較的規模の大きい会場をご紹介しておきます。
- トヨタオートオークション
- ホンダオートオークション
- 日産オートオークション等
そのままですがメーカーが運営している会場です。メーカーが運営しているため信用性は高いと言えます。
- JU
- USS
- CAA
中古車販売協会等が運営している会場です。メーカー系以外では規模も大きく信用性も高いです。
注意点:一般ユーザーは直接オートオークションに参加できない
高値で売買されるのであれば是非参加したいと先走る気持ちはわかりますが、残念なことにオートオークションは一般のユーザーが直接参加することはできません。
数々の厳しい審査を経て認められた業者のみが会員資格を得ることができ、各会場への出入りを許可されます。出入りのみならず情報取得に制限がされる点についても同じです(オートオークションで売買される軽自動車の相場はオークション会員でないと知ることができないということになります)。では、一般ユーザーがオートークションに参加するためにはどうすればよいでしょう?
オートオークションの参加資格とは?オークションにより異なる点もありますが、一般的にオートオークションへの参加資格には下記のような条件を満たす必要があります。これを見るだけで、一般的には「業者向け」であることがお分かりになるかと思います。
- 古物商資格の保有(取得後1年以上などの制限あり)
- 中古車販売業を営み、且つ、店舗運営実績が一定期間以上あること
- 在庫展示場所(モータープール)所有と実店舗の所有
- オートオークション既存会員の推薦状
- 担保用不動産を所有する人物による連帯保証
- 入会保証金と入会金
- 入会者の資産証明書(銀行残高証明書など)
抜け道:専門業者に代行出品してもらう
オートオークションは会員として認められないと参加できないのは前項で記述した通りですが方法はあります。それは、「会員として認められている中古車取り扱い店に依頼して代わりに出品してもらう」です。つまり代行出品です。
今ではこういった依頼を喜んで受けてくれるお店も増えましたし専業で受注してくれる業者もいますので非常にありがたいですね。
注意点として手数料は各店舗で違いますので出品する前には必ず確認して下さい。落札された際にだけ手数料をもらう会社や出品毎に手数料をもらう会社など様々です。
出品毎に手数料とは少し意味がややこしいので説明しておきます。
オートオークションは会場によって出品できる期間が定められております。その期間が過ぎてしまうと再出品扱いになるため再度出品手数料が発生します。
例えば、無謀な値付けをしている場合などは何週も落札されずに再出品を繰り返すことになります。そうなると出品手数料が毎週かかってしまうため手数料貧乏の道を進むことになります。
ですので、代行出品してもらう際はこの手数料の内訳を細かに確認しておくべきと言えます。
現状、一般ユーザーがオートオークションに参加するには他の方法がないので手数料が安いお店を比較して検討するのもいいかと思います。手数料以外にも相場観の読みは重要なポイントです。
つまり、値付けですね。先ほども少しお話ししましたが相場観が読めないといくらで売るのかを決められないため無謀な金額で出品してしまい、いつまで経っても落札されないという結果になります。
オートオークション出品経験の多いお店であれば相場を熟知しているため落札されるギリギリの金額をアドバイスしてくれるなどお金には変えられないサービスもあるため多少手数料が高くてもこういったお店を選ぶといいでしょう。
多少手数料が高くても結果として手元に残る金額が高くなることもあります。
いざ、オートオークションにあなたの軽自動車を出品!
代行出品してもらうお店が決まったと仮定して次のステップへ進みます。
まずは、車検証を準備して下さい。そして、出品票と呼ばれるそれぞれのオークション会場が用意している専用用紙にこれから売りに出す車両の車種・グレード・走行距離を記入していきます。
その他にもセールスポイントがあれば別途セールスポイント欄に記入します。社外ナビや社外アルミホイールなどアピールしたい点はどんどん記入して下さい。不具合があれば注意事項欄に必ず記入しましょう。
記入の注意点として真実を申告するということですね。
悪徳業者は虚偽の申告をして出品したりしますが発覚すればクレーム対象となるため必ずペナルティを受けます。対象車両や対象部品の一部、または全額を負担しなければいけなくなりますしあまりに悪質であれば車を返却されます。
もちろん売却された金額も返金しなければいけませんし陸送費なども加算されるため赤字となってしまいます。ですのであなたの中で悪魔が囁いても必ず真実を申告・記入して下さい。
では次に、売却金額を設定しましょう。
設定できるのは開始価格と売却希望価格です。開始価格からスタートし応札される毎に価格は上がっていきます。そして売却希望価格以上になると最後に応札した業者が落札権利を得ます。
開始価格と売却希望価格を設定するには現在の市場価格を1つの目安にするとよいでしょう。
例えば、カーセンサーやGoo.netなどですね。車種・年式・カラー・グレードなど出品予定の車両とできるだけ近いものを探しその車両価格を基準に考えてみて下さい。
支払い総額ではなく車両本体価格を確認して下さい。
この時間違えてほしくないのはここに記載されているのはあくまで市場での販売価格なので記載されている金額より低く設定して下さい。10万円〜15万円ほど下げておくと良いですね。そうしないと先ほどお話しした通り、いつまで経っても落札されません。
落札側は落札した金額から少なからず上乗せした金額で販売することになりますがこの時に市場価格と同じにしてしまうと「高い!」と判断され落札されません。
値付けの時に代行出品してくれるお店の担当者がアドバイスをしてくれるようであれば素直に聞き入れましょう。
売却希望価格まで達しなかった場合次週へ流れることになります。できるだけ出品1週目で落札されるのが望ましいですね。簡単ですがこれがオートオークションの流れです。
軽自動車のオートオークション落札事情
車種にもよりますが、残存車検(軽自動車車検)期間に関わらず、軽自動車は比較的高値で落札される傾向にあります。だからといって常識を外れた金額で出品しても落札されません。当然といえば当然ですね。
そもそも、代行手数料は必要とはいえ中間業者を減らす分、ディーラー下取りや中古車販売店、買取店に売却するより高い金額で売却されやすいのであまり強欲にならずに価格設定をしましょう。
ここまでオートオークションに出品する流れや注意点をお話ししてきましたがどうでしたか?一般の個人が直接出品することが不可能なため、言い方を変えれば代行出品してくれるお店次第で変わるとも言えますね。
代行出品サービスでオートオークションに出品する際は、是非今回のお話しを参考にして頂き代行出品業者を探してみて下さい。